女子寮建設クラウドファンディング ～女子生徒たちの中途退学を防ぐために～
2021年6月末より募集を開始した、カンボジア「女子寮建設プロジェクト」クラウドファンディング。本日までに72名もの方々にご寄付をいただいており、支援総額623,700円が集まっております。ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
しかしながら、いまだ達成率は16％に留まっており、クラウドファンディングで募集している民際センターのプロジェクトの中では目標がもっとも高額なこともあり、目標達成に時間を要しているのが現状です。女子寮の建設には390万円がかかるため、残り3,276,300円のご支援が必要です。
このクラウドファンディングに参加することで、どのような学校を支援でき、どのような問題を解決できるかを知っていただきたく、今もカンボジアで女子寮の建設を待ち望む学校、先生、そして生徒からの切実な声をお届けします。
【建設候補地：プレアヴィヒア州チェブ郡カンポンスララオ高校】
校長先生からのメッセージ
カンポンスララオ高等学校長のチョム・ソチェンダと申します。我が校について簡単にご紹介させていただきます。2015年に設立され、当時はカンポンスララオ中学校と同じ敷地にありました。高校専用の校舎がなく、中学校から教室を間借りしている状況だったからです。
その後、2020年にカンポンスララオ村にある現在の新校舎へ移転することができました。ここは首都プノンペンから約428キロ、州中心部から約125キロの場所にあります。
カンポンスララオ高校では、2つの中学校から生徒を受け入れており、９つの小学校の生徒の通学区となる学校でもあります。しかし、メコン川が流れるラオスとの国境沿いにあり、農村部・遠隔地でもある当校の生徒在籍率は、非常に低い状況が続いています。
もし女子寮が建設されれば、生徒の在籍率は改善するでしょう。女子寮は、遠方から通学する生徒たちに学ぶチャンスを与え、貧しい家族の経済的な負担を軽減してくれるものだからです。
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カンポンスララオ高校
現在この高校には、学校から特に離れた地域に自宅がある生徒が28名おり、うち13名が女子生徒です。この生徒たちは、自宅より学校に近い親戚宅に住まわせてもらったり、学校のそばに部屋を賃貸したりすることで、なんとか通学を続けています。しかしこうした状況は、経済的に貧しい家庭にとっては大変厳しく、生徒が通学を諦めなければならない原因となっています。
校長先生のお話にもあった通り、この高校へは２つの中学校から生徒たちが進学してきますが、片方の中学から高校までの距離は17キロもあります【表①参照】。9つの小学校の生徒の通学区となっているにもかかわらず、2022～2023年のカンポンスララオ高校の生徒数は非常に少なく【表②参照】、その原因の一つは、女子寮の欠如によるものなのです。
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女子生徒からのメッセージ
私の名前はマオ・オベ、高校2年生です。カンポンスララオ高校に通う18歳です。好きな教科は国語（クメール語）で、将来は教師になりたいと思っています。
自宅から高校まで約20キロ離れているため、毎月、家賃に約50,000リエル（約1,650円）、電気や水代に約20,000リエル（約660円）、そして食費100,000リエル（約3,300円）を支払わなければなりません。この費用は私の家族にとってとてつもない金額であり、私が高校に通い続けるためにサポートするのは非常に困難です。このような状況は、私以外にも多くの生徒が高校での勉強を諦める原因となっています。
多額の資金を必要とする住まいの問題に直面し、私の勉強の状況は厳しくなりつつあります。なぜなら、農業で生計を立てる両親が、いつまで私の学費をサポートし続けられるかわからないからです。
この高校に女子寮が建設されるかもしれないと知り、大変嬉しく思っています。これからも勉強を続けて、無事に卒業できるようにと願っています。
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カンボジアでは、男子生徒は学校の近くにあるお寺に住まわせてもらいそこから通学することもできますが、女人禁制のお寺に女子生徒は下宿することができません。勉強を続けるために学校近くに小屋を建てて暮らす女子生徒もいます。クラウドファンディングで⼥⼦寮の⽬標額を達成することで、このような状況にある学校を支援することができます。
女子寮建設のクラウドファンディングにご⽀援いただいた⽅には、必ずレポートをお届けします。また⽀援額に応じて、⽣徒からの感謝の⼿紙や、⼥⼦寮へのネームプレート設置などのリターンもご⽤意しています。
※女子寮クラウドファンディングは、おかげさまで2024年４月に達成しました！
皆様のご支援ありがとうございました。
