07
2月 2024

カンボジア:サンダン高校女子寮へ「ベッド台」を贈ろう!

~カンボジアの就学率を上げる新しいクラウドファンディングのご紹介~

高校修了率20%という現実

今から4年前の2020年1月、カンボジア北東部、クラチェ州サンバー郡にあるサンダン高校へ、民際センターを通じて1棟の女子寮が寄贈されました。ここサンバー郡には、小学校が56校あるのに対し、中学校は9校、高校は2校しかありません。中学・高校の学校数がまだまだ少ないカンボジアでは、地方に行くほど通学区域が広く、進学・通学のために学校近くに下宿する必要のある生徒たちがいます。男子生徒であれば寺院での下宿が可能ですが、寺院は女人禁制であるため、女子生徒の進学の道はおのずと狭まる傾向にあります。こうした背景もあり、カンボジア国内での中学校修了率は男子41%、女子39%、高校修了率に至っては男女ともに20%(ユニセフ世界子供白書2021)と、極端に低い状況にあります。

家から学校まで片道90キロ。通えない生徒たちを救った女子寮

サンダン高校の通学区域内には5つの中学校があり、うち3つの中学校は高校からそれぞれ約50キロ、78キロ、90キロ離れた場所にあります。メコン川を船で渡らなければならない道もあり、加えて公共交通機関の欠如、道路状態の悪さなどが、子どもたちの通学をさらに困難にしています。

遠方通学者は学校近くに部屋を借りることになりますが、貧困家庭であれば家賃の捻出は難しくなります。数人で部屋をシェアするケースもありますが、それすらも経済的に難しい子どもたちがいます。このような状況から、進学そのものを諦めたり、進学できたとしても中途退学の道を選ぶ生徒たちが後を絶ちませんでした。

こうした問題を改善すべく寄贈されたのが、【カンボジア女子寮建設プロジェクト】の女子寮でした。サンダン高校女子寮には現在、定員である20名を大幅に上回る28名の女子生徒たちが暮らしています。4.8m×12mの主室で衣食住を共にしますが、学年が上がるにつれて私物は増え、限られたスペースでひしめき合いながらの生活が続いているため、衛生面や健康上の問題が見られると、校長先生から民際センターカンボジア事業所長へ先月、SOSが届きました。

(左)女子寮の間取り/(右)主室で食事をとる寮生たち(実際は28名います)

(左)就寝時の様子/(右)主室にスペースがなく廊下で勉強する寮生

女子寮の定員を大幅に増やす「収納付きベッド台」を、クラウドファンディングで!

この声を受け、民際センターは独自のクラウドファンディングサイトにて、サンダン高校女子寮の主室に「収納付きベッド台」を設置し、寮の定員を約30名にまで拡大することを目指します。ベッド台の下には扉付きの収納部があり、これまで床に並べていた私物がすべて収まるため、部屋の⾯積を最⼤限に活⽤し、適正な生活スペースを確保できるようになります。

女子寮はこの先も何代にもわたって使い続けられ、寮から卒業生が旅立てば、また次の寮生たちがやってきます。健康状態を損なわず、より多くの女子生徒の通学が叶うよう、皆様のお力を貸していただけませんか?

「女子寮ベッド台 追加支援」のクラウドファンディングは、5千円からお好きな金額を選んでご支援いただけます。ご支援額によりリターンが異なりますので、詳しくはこちらからぜひご覧ください。ご支援をお待ちしております!

民際センターの女子寮に設置された収納付きベッド台の施工例。台の下がすべて扉付きの収納スペースになっており、寮生たちの私物がきれいに収まります。

 

クラウドファンディング 女子寮ベッド台 追加支援

2024年4月に達成しました!

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*特定公益増進法人として、公益財団法人民際センターへの寄付金は、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置を受けることができます。また、一部の自治体では個人住民税の寄付金控除の対象となります。くわしくは寄付金控除についてをご覧ください。

 

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