【ラオス】HOPE奨学生候補 公務員をめざすアリー君
7月20日に奨学金の申込締切を迎えるラオス・カンボジア・ベトナムから、支援を待ち望む生徒たちのメッセージや情報が続々と届いています。今回はラオスの中学4年生の男子生徒、アリー君をご紹介します。高校進学とHOPE奨学金支援を希望しています。
農業では家族を養いきれず、日雇い労働で生活をつなぐ両親
アリー・ヴォンカム君は、ラオス・サーラワン県の中心部から約50キロメートル離れたナサイ村で、両親と弟と一緒に暮らしています。現在、ナサイ中学校の4年生です(ラオスの中学校は4年制)。両親は農家で、親戚の田んぼで稲作に従事しています。
年間の米の収穫量は約35袋(1袋35kg)です。1年間にどれくらいの米が必要か尋ねたところ、オフシーズンに家族を養うためには約60袋の米が必要とのことでした。米が足りなくなると両親は日雇い労働者として働き、畑の耕作や除草などの作業を手伝い、1日あたり約10万キープ(約730円)を稼いでいます。しかしこれらは1週間程度の短期の仕事でしかありません。
また、食事の支度は母親が担当し、蒸し米やチリペーストなどを作っているそうです。父親が水田でカエルを捕まえることもあり、そうすると野菜入りのカエルのスープが食卓に並びます。カエルが見つからない日は、筍や野菜を採って茹でたものを食べることになります。
通学しながら、家事も日雇い労働もこなすアリー君
長男のアリー君は、自宅から学校まで毎日10分ほど歩いて通いながら、水を汲んだり沸かしたりといった日々の家事もこなして両親を手伝っています。また、週末や学校が休みの日には、両親の畑を耕したり草取りをしたりもします。自分が食べたいものを少し買いたいときに、他人の農場で働くこともあります。

アリー君一家が暮らす高床式の家
ダルニー奨学金の効果と、高校進学への想い
両親に、息子が中学校在籍中にダルニー奨学金を受け取ったことへの想いを尋ねると、泣きそうな表情で両手を合わせて拝みながら、わが子を助けてくれた支援者や民際センターへの喜びと感謝の気持ちを表しました。奨学金により、アリー君の教育費の負担は大幅に軽減されました。可能であれば、さらに高いレベルで学業を続けてほしいと願っています。両親は自分たちが受けられなかった教育を息子に受けさせたいと考えており、アリー君が将来、公務員として立派なキャリアを築いてくれることを望んでいます。
アリー君自身も支援者の方々に深く感謝しており、これからも休まず学校に通い、高校を卒業したいと考えています。将来のキャリアや理想の仕事について尋ねると、彼は黙り込み、ただ「兵士になりたい」「学び続けて高校を卒業したい」とだけ語りました(ラオスでは兵士も公務員です)。

アリー君とご両親
民際センターの奨学金制度は、家庭が抱えるすべての問題を解決できるわけではありません。しかし、家庭の経済的な負担を軽減する助けとなり、生徒たちが学校に通いたいと思い続けるための大きな心の支えにもなっています。アリー君のような境遇の生徒たちのために、HOPE奨学金のご支援をご検討いただけますようお願いいたします。
「HOPE奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際教育里親制度です。





