ミャンマーの現状報告とお知らせ  

ミャンマーの現状     ミャンマー

2月1日に起きたミャンマーでの軍事クーデターから、すでに半年以上過ぎようとしています。日本での報道は減ってきましたが、いまだに、軍と反軍政を唱えて抵抗運動を続けている市民や少数民族武装組織との衝突が続いていて混乱はますます激化しています。加えて、ここ数か月の間にミャンマーの新型コロナウイルスの感染状況は急激に悪化していて感染者数はすでに40万人を超えています。日本政府はミャンマーにいる日本人に一時帰国を呼び掛けています。医療体制も今回の混乱によりほぼ機能していないのが現状です。混乱による情報の交錯により、なかなか連絡が出来ず今になってのお知らせとなり恐縮でございます。ミャンマーの子どもたちをご支援いただいている皆様もご心配されていることと察します。

さて、コロナ禍においてほぼ1年間近く休校が続いていた学校ですが、クーデターによる政治的変革や社会不安の中、2021年6月に軍の主導により学校が再開しました。しかしながら、国の政策により進級を見送り、全生徒が実質的に留年になりました。これにより同一生徒が同一学年で再度勉強することになります。また、ミャンマーの市民的不服従運動(CDM)により、それに参加した教師の解雇、軍主導による学校再開への不安、そして今回の長引く混乱による経済的な影響で、学校が再開しても戻ってくる生徒が全員ではなく、多くの生徒の中途退学が懸念されます。また、急激な新型コロナウイルスの感染拡大により、再度学校は休校となり再開の目途が立っていない厳しい状況となっています。したがいまして、在籍確認の実施に大きな支障をきたしており、例年であれば、奨学金証書と子どもたちの写真などをお送りする時期ではありますが、いまだに実施出来ない状況にあります。あらためてお詫び申し上げます。

ミャンマーをご支援いただいている皆様へのお願い

本年度は全員留年(進級無しで同一学年を学習)しますが、すでに皆様よりご支援いただきました2021年度の奨学金(2021年3月31日締め分、今年の8月に提供されるべき奨学金)につきまして、2022年度(来年)に繰り越すことなく、上述の特殊な事情をご理解いただき、教育費としての使途を拡大し、ご支援いただいている厳しい現状のミャンマーの子どもたちのために、生活の貧窮に必要な支援として使用できるようにさせていただきたくお願い申し上げます。本来であれば進級後の奨学金としてご支援いただきましたが、実際に政治的変革や社会不安、それによる経済の悪化による生活の貧窮など、支援地域の村やダルニー奨学金担当の先生からの声を聴いての決断になります。どうぞご理解いただけますと幸いです。

そのため、卒業までコースで1年ごと(B Type)、卒業まで一括(A Type)でご支援いただいている皆様への2022年度に進級が可能になった際の支援方法等につきましては、状況を見極め、あらためて来年度以降の支援状況表をご案内させていただければと存じます。

ミャンマー政府より認可を受けた国際協力iNGOとして、子どもたちのために、出来る限りのことを実施していきたいと考えています。
何卒本件につきご理解をいただき、ご了承いただけますと幸いです。

奨学金として寄付をしたので、それ以外の用途での使用は認めないなど、ご了承をいただけない支援者様もいらっしゃるかと存じます。その場合は、以下のサイトより、2021年度奨学金1年分についてのみ返金手続きも可能でございます。お手数ですが必要事項をご記入の上お手続きのほどお願いいたします。
また、大変恐縮ですが2021年10月11日までに以下のサイトにお手続きが無い場合は、ご賛同いただけたと判断させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
ご賛同いただけず返金を希望する場合はこちらから: www.minsai.org/myanmar_q2021  

お問い合わせについて

よくあるご質問をご参照下さい。

Qご質問 A: ご回答

Q: 全生徒が留年とはどういう意味でしょうか。
A: コロナ禍においてほぼ1年間近く休校が続いていた学校ですが、クーデターによる政治的変革や社会不安の中、2021年6月に軍の主導により学校が
    再開しました。しかしながら、国の政策により進級を見送り、同一生徒が同一学年で再度勉強することになります。

Q: 卒業までコース 毎年支払で支援していますが、来年度以降の支援方法はどうなりますか?
A: あらためて、来年3月までに、支援状況表とともにお知らせします。

Q: 卒業までコース 一括で支援済ですが、本年度(2021年度) 1年のみの返金ですか。
A: 進級が見送られ、教育費としての使途を拡大し、ミャンマーの支援を行うのは今年だけを想定しているので返金は1年のみになります。

Q: 2021年度から新規で卒業まで一括支援で支援しましたが、1年のみの返金でしょうか。確実に学校が再開してから支援をしたいのですが。
A: 進級が見送られ、教育費としての使途を拡大し、ミャンマーの支援を行うのは今年だけを想定しているので1年のみになります。

Q: 2021年度の返金を希望する場合は、どのように手続きすればよいですか。
A: ご返金方法は上記の専用ページよりお手続きください。

Q: クレジットカードで分割払いの場合は、返金方法はどうなりますか。
A: 分割払いごとで返金を行います。

Q: 2021年度から新規生徒を卒業までコースを支援していますが、返金いただけますか。
A: 2021年度分については一括払いと毎年払いのどちらも、ご返金はできます。 

Q: 2020年度以前から卒業までコースを支援していますが、返金いただけますか。
A: 既に奨学金を提供した2020年度以前の分は返金できません。

Q: 卒業までコースを支援しているが、2021年のみ返金希望の場合は、2022年から同じ子どもを継続支援できますか。
A: 同じ生徒へのご支援は保証することはできませんが、中途退学をしていなければ極力継続するように対処します。

Q: ミャンマーへ送金するのは難しい状況と聞いています。可能なのでしょうか。
A: 国内銀行また外資銀行ともに、上限額はありますが、徐々に送金が可能となっています。他のNGOとも情報交換・協力をしながら進めています。

Q: 先行きが見えない中、休学が続き、来年度も進級しない場合、どうするのでしょうか。
A: 状況をみながら確定してまいりますが2022年度以降は通常に戻ることを期待しています。

Q: 情勢不安の中、金融事情も厳しいと聞いています。支援の方法は現金でしょうか、振込でしょうか、物資でしょうか。
A: 通常は新年度が始まる6月以降に随時奨学金授与式のような形で、奨学金担当の先生、時には親や村人の立ち合いのもと、直接現金で授与されます。
    2021年度は遅れていて学校が始まる時期(10月以降)の支援を予定しています。

Q: 2021年度は、奨学金ではなく教育費としての使途を拡大しということですが、具体的にはどのような支援なのでしょうか。
A: 教育費としての使途だけでなく、2021年度は厳しい現状のミャンマーの子どもたちに、生活の貧窮に必要な支援として、生活費の一部として使用
         できるよ うにさせていただきたいというお願いです。

Q: 他に何か支援できることはありますか。
A: ありがとうございます。現在その他にミャンマーを支援できるプロジェクトは行っておりませんが、状況を見つつ検討しています。
    まずは、皆様からのご支援を確実に子どもたちに届けます。

 

その他のお問い合わせはこちらから。
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電話でのお問い合わせはこちら: 03-6457-5782
※受付時間は10:00 ~ 18:00(土・日・祝日、年末年始は除く)です。

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ミャンマーの子どもたちの声を紹介します

民際センター支援地域の奨学生、家族そして先生の実際の声をご紹介します。ただし、現政治情勢を鑑み、子どもたちやその家族と先生、EDF-Myanmar(ミャンマー事業所)の職員の安全のため、名前と地域については記載いたしません。ご了承ください。

生徒A
クーデターなんか嫌いです。たくさんの人が亡くなったことを聞いてとても残念に思います。学校が再開しても両親は軍事政権に反対をしていますので、学校には行かせたくないと言っています。私自身も軍事政権には賛成できませんが、勉強ができないのは、とてもつらいし悲しいです。学校が再開したら、学校へ行きたいです。今は新型コロナウイルスの再拡大で学校は休みになっていますが、早く終息して学校が再開して欲しいです。

父兄A
コロナ禍で経済が苦しくなったので、私たちは いろいろなことに対して節約しなければなりません。少しばかりの手持ち資金でお米や油などの備蓄したものでしのいでいましたが、長引く感染拡大で、職場や工場も閉鎖され、またロックダウンなどにより、生活がだんだん苦しくなってきています。特に私たちの家庭のように日雇いで生活している家庭はとても大変な日々を過ごしています。政府や寄付者からの米や油などの支援はとても助かります。それらにより生活しています。

生徒B
クーデター後の混乱で、学校へ通えなくなるという話を聞いたときは、これから自分は勉強できなくなるということで、とても残念でした。学校へ通いたいです。また、去年のようにコロナ禍で一年間勉強できなくなることもとても心配です。世界がもとの状況に早く戻ってほしいです。いつものように学校に通って、一年一年勉強ができて、自分も早く大人になって国のために役に立つ仕事をしたいです。

生徒C
去年1年間学校が休みになったことに対して、親たちは 他の国と比べると教育が遅れてしまうことを心配しています。
このような状態が続いたら、卒業できなくなるのではと心配しています。私自身も昨年学校へ行けなかったことがとても残念でした。新型コロナウイルスのため再開できないと聞いていますが、何とかならないかと思います。新型コロナウイルスが早くなくなってほしいです。そして、みんな元気で楽しく勉強できる日が来ることを望んでいます。

父兄B
以前から生活に余裕があるわけではありませんでしたが、新型コロナウイルスの影響で経済的に大変厳しくなりました。このような状態がいつまで続くかわかりませんので、いろいろなことを節約しなければなりません。

生徒D
どうしてクーデターなど起きるのでしょうか。やめて欲しいです。クーデターでデモがあり、人々がケガをしたり亡くなったり、警察に捕まったりでとても大変です。このような状況では国民がどんどん苦しくなり、仕事もできなくなります。そのような大人たちを見ていても、私たちは楽しくはなりません。学校で早く勉強をしたいです。一年一年学校で勉強ができて、普通に卒業したいです。

生徒E
学校の休校により、私たちは1年学年が遅れました。学校が休みの間は、親の仕事の手伝いをしていました。

生徒F 
私の家はもともと漁業をしておりますので、新型コロナウイルスの影響で生活は苦しくなりましたが、食生活はあまり問題ありませんでした。
それが救いでした。

生徒G 
クーデター後、今年の6月に学校が再開した時は、とても楽しかったです。学校で友だちや先生にも再会できて、とてもうれしく感じました。しかし、また新型コロナウイルスの感染拡大で学校が休みになってしまいました。学校が再開できる日を楽しみにしております。

生徒H
学校が休校の間、私は母の家事の手伝いをしていました。また、家の近くにある自動車修理店で、修理の仕方などを勉強しました。早く学校へ通いたいのですが、学校が休校なので仕方がありません。学校で勉強をしてエンジニアに早くなりたいです。

生徒I 
私は母と暮らしています。父は私が子どものときに亡くなりました。家にはミシンがあって、母が服を作って、その収入で生活しています。普段は良かったのですが、コロナ禍ではあまり仕事ができなくて、とても大変です。

生徒J
6月に学校が再開され、とてもうれしかったです。久しぶりに友だちに会って沢山話しができ、お互い自分たちのこの一年間の経験などを話し合って楽しかったです。また、学校が休校になってしまいましたが、学校が再開する日を楽しみにしております。

生徒K
去年から一年間中学校が休みになってしまって、一年もの間、勉強が全然できなかったことはとても残念でした。
でも、新型コロナウイルス感染症が拡大しているのでそれは仕方がないことだと思います。
この状況がいつまでも続いたら、勉強ができなくなるだろうということでものすごく心配しています。両親も子どもたちの教育はこれからどうなるだろうと、とても心配しています。

学校の先生
昨年は新型コロナウイルスという新しい感染病の影響で、学校が休校になったことに対しては親も子どももやむを得ないことだと考えています。怖い病気に対して、誰もがその病気にかかりたくないと思うのは当然のことです。しかし、新型コロナウイルスの影響で経済的にとても厳しい状況に追い込まれています。自分たちが住んでいる地域は 工業団地の近くなので、主に工場で働いている労働者が多く、失業者がたくさん出ています。工場が休みとなり、収入がない上に、新型コロナウイルスに感染し、食べ物がなく、薬を買うお金もなく、物価が高くなり、病院も閉鎖されていてとてもたいへんです。ほとんどの家庭は新型コロナウイルスやクーデターにより物理的損害だけではなく精神的にも大きな影響を受けています。そのような状況下で学校が再開しても、軍事政権のもとで学校へ行かせたくない親もたくさんいますし、子ども自身も学校へ行きたくないという子もたくさんいると思います。それでも子どもたちは、いろいろなことを理解しています。クーデターによりいろいろな困難を目の前にして、自分たちが、これではいけないと思い始めています。それが唯一の希望です。

(2021年8月末日現在)

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