18
2月

人生を変えたダルニー奨学金 30歳の私から未来の奨学生へ

現在、タイの国立学校の教師として働く30歳のニッタヤー・マンユーンさん。中学生だった2003~2005年にダルニー奨学金の支援を受けていましたが、それは彼女の人生で最もつらい時期と重なります。当時のご支援者様への想いとともに、ニッタヤーさんからのメッセージをお届けします。

教鞭をとる学校で生徒と一緒に

小6で一変した生活と、一人暮らしの中高時代

子どもの頃、両親は私たちが住むスリン県とは別の県で働いていたため、兄と私は祖父母と一緒に暮らしていました。放課後と週末はいつも、祖父の農作業や、祖母が市場で売る野菜の仕入れを手伝いました。その頃の私にとって一番のおやつは、パン屋さんで安売りされていた茶色いパンの耳で、祖母は孫の私たちによくそれを買ってくれたものです。

高校の卒業式 一番左がニッタヤーさん

小学校6年生の時、一緒に暮らしていた祖父母が二人とも他界したため、両親がスリン県に戻ってきました。しかしその後、両親は離婚し、父も母も再婚して、新しい家族と暮らすために引っ越していきました。私と兄だけが残され、毎月届く母からの少額の仕送りを頼りに、二人で助け合って生きていかなければなりませんでした。しばらくすると兄は、母と一緒に働くためにロッブリー県への引っ越しを決めました。まだ中学2年生だった私は、その時からスリン県で一人暮らしをすることになったのです。学期ごとの休暇にだけ、ロッブリー県にいる母に定期的に会いに行き、一緒に過ごしました。そこでアルバイトをしてお金を稼ぎ、次の学期が始まるとスリン県の学校へ戻り、また一人暮らしをする。そんな生活が、高校を卒業するまで続きました。

奨学金支援を受けて

このように、私の子ども時代の生活はかなり苦しいものでした。そんな人生で最もつらくくじけそうだった時、学校を辞めようと考えていた私に、学校の先生とEDF(民際センター タイ事業所)が救いの手を差しのべてくれました。それは、支援者様が贈ってくださった奨学金と、大きな箱に入った学用品でした。今でも鮮明に覚えているのは、マーメイドがプリントされた白いカバーのノートが入っていたことです。また、とても一人では使い切れないほど入っていた様々な文房具類は、お友達にも分けてあげました。その他にも、タイ語-英語辞典をはじめ、本当にたくさんのものをいただきました。これらのご支援は、教育費の負担を大きく減らしてくれただけでなく、私が高校を卒業するまでずっと、勉強で落ち込んだときには心の支えとなり、「もっと学びたい、良い仕事につきたい、良い暮らしをしたい」という強い願いに変わっていきました。

いただいた奨学金は、当時の奨学金担当の先生がいつも的確なアドバイスをくださったおかげで、大切に、最善の使い道を考えて活用することができました。

 

さらなる学びと社会人生活

国立学校教員の制服を着て

スリン県の高校を卒業後、大学で学ぶために試験を受け、スリン・ラチャパット大学の英語科で最上位の成績を取ることができました。安定した職業に就きたかったので、教職過程を専攻しました。そうすれば、両親に最上の恩返しができると考えたからです。常にベストを尽くして勉強し、学期ごとの休暇には様々なアルバイトをして学費を稼ぎました。卒業後はスリン県で、障害のある子どもたちを教える教師として採用されました。

しかし、社会人になった後の生活はプレッシャーとの戦いでした。国立学校教員になるための試験準備と、両親の病気の時期が重なったからです。母は乳がんの、父は腎結石の手術を受けました。学業と家族の病気、両方のプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、2016年、ついに国立学校の教員試験に合格することができました。私の人生において、これは成功への大きなステップとなりました。

そして国立学校の教師として1年間働いた後、貯めてきたお金で父に小さな一軒家を買ってあげました。すると母と兄も戻ってくることになり(その頃は両親ともすでに再婚相手と離婚していました)、私たちは再び集まって、今も一つ屋根の下で暮らしています。両親はもう夫婦として一緒にいるわけではありませんが、私は幸せですし、自分を誇りに思います。家族がまた一つになるという夢を、ついに実現できたのですから。振り返ってみると、奨学金のご支援と先生方のサポート無しには、貧困や数々の困難を決して乗り越えることはできなかったでしょう。

ニッタヤーさんとお母さん

ご支援者様へ伝えたいこと

教え子たちと教室にて

私に奨学金を届けてくださったご支援者様へ何かお伝えするとすれば、「ありがとう」の言葉だけではとても足りません。人生の最もつらい時期に手を差しのべてくださり、私の手を取り、より良い人生へと導いてくださいました。私のような恵まれない生徒が当時の困難を乗り越えることができたのは、ご支援あってのことであり、常に感謝の気持ちでいっぱいです。

このご恩に対して御礼の品や金銭をお返しする代わりに、私は自分が受けたご支援を、あの日の私のように支援を必要とする人々へ、受け継いでいきたいと思っています。あの時の貧しい子どもが今こうして教師になったことを、どうか喜んでいただけますように。ご支援者様がいつも私を見守ってくださったように、私も助けを必要とする子どもたちを見捨てたりはしません。

次世代の奨学生へのメッセージ

貧しい生徒たちに支給される奨学金には大きな意味があり、より良い教育の機会を望む生徒たちの支えとなります。生徒の生活の質が改善され、家計の負担を軽減してくれるだけでなく、懸命に学ぼうとする気持ちを後押しします。支援とチャンスが本当に必要な人の元へ届いたとき、奨学金は最も有益なものとなるからです。

これから奨学金を受給する生徒のみなさん、どうかそれをあなたの学びに、可能な限り有益に、賢く使ってください。そして次世代の奨学生の良いお手本となってください。ご支援者様から受け取ったご厚意をいつも思い出し、感謝の気持ちを常に忘れずにいれば、あなたもいつか誰かに手を差しのべられる日が来るでしょう。未来のダルニー奨学生を応援しています。諦めずにがんばってください。

 


その他に紹介している元奨学生からのメッセージは下記よりご覧いただけます。

20歳になった今、支援者様に伝えたいこと

 

「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。

タイ奨学金の締切は3月20日です

ダルニー奨学金について詳しくはこちらボタン

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