【ベトナム ダルニー奨学金支援のお願い】

日越外交関係樹立50周年記念：ベトナム・ダルニー奨学金 募集中

2023年は日越外交関係樹立50周年の年で、日本とベトナムは記念すべき時を迎えています。先日、ホームページ上でもご報告いたしましたように、この度、民際センターの活動も認定事業として認められ、よりいっそう日本とベトナムとの交流が深まるような支援事業に力を注ぎたいと考えております。

ベトナムに事業所を開設して以来、この10年間で7,705口のダルニー奨学金をベトナムの貧しい子どもたちに届けることができました。これも一重に支援者様のご支援のおかげです。心より感謝申し上げます。この記念すべき年に、さらに多くの子どもたちに学ぶ機会を提供したいと願って活動しております。現在、9月に入学進級時期を迎えるベトナムの中学生へのダルニー奨学金を200名分募集しております。一人でも多くのベトナムの子どもたちへ奨学金を提供できますように、ご支援をご検討をいただければ幸いです。

ベトナム人から見た日本
ベトナムの人々の多くは、日本に対して非常に良いイメージを持っています。若者の間では「日本に行くこと」が憧れにもなっており、日本で働くことを希望する人がたくさんいます。実際、それは数字にも表れています。2022年末、日本における外国人労働者数は182万人ですが、国別でみるとベトナム人が46万人と一番多く、全体の4分の１を占めています。

ベトナムの技能実習生
来日するベトナム人の中には、技能実習生が数多くいます。日本が実習生を受け入れ、技能、技術又は知識を習得する場を提供し、経済発展を担うような「人づくり」に国を越えて協力することは非常に有意義なことです。また、それだけではなく、日本で労働力が不足する中、企業にとって実習生は働き手として重要な役割を担っており、欠かせない存在となってきています。この6月には、熟練した技能を有する外国人労働者が取得できる在留資格「特定技能2号」を現在の2分野から11分野へ拡大する案が閣議決定され、これまでの「人材育成を通じた国際貢献」という技能実習制度の趣旨から「人材育成と人材確保」を目的とした制度へと変革が検討されています。これを受け、日本で学んだ後も長期的に日本で働くことができるベトナム人が増えることになると思われます。

ベトナムの人材の特徴
また、ベトナムにはIT技術者を含む理数系の高度人材が多く、近年日本でも需要が高まっているグローバルな人材として評価されています。彼らは、プログラミングやウェブ開発、モバイルアプリ開発、データベース管理、ソフトウェアテストなど、さまざまな専門知識や技術を持つと共に、高い学習能力も持ち合わせています。特に、ベトナム語が漢字をベースにした言語であるため、日本語の上達が比較的早く、職場内でのコミュニケーションを円滑に行うことができるという特徴もあります。

新たな交流事業を目指して
民際センターは、2022年度までに、延べ839人の日本人及び日本企業・団体の支援により、ベトナムのタイビン省とドンナイ省の133の中学校に、7,705口のダルニー奨学金を提供してきました。経済的に恵まれないベトナムの中学生への教育支援は、人材育成と貧困削減に向けた重要な取り組みとなっています。奨学金の支援を受け学校に通う中で生徒たちはたくさんのことを学び、将来の職業選択の幅を広げることができます。日本に来て働く人材も現れるかもしれませんし、何代にもわたった貧困の連鎖を断ち切ることができ、ベトナムの将来を担う人材も現れるでしょう。民際センターはダルニー奨学金をさらに多くの生徒に提供すると共に、奨学生と支援者が交流できるような事業にも新たに力を注ぎたいと考えています。オンラインツアーをはじめ、実際に奨学生に会いにベトナムを訪問するツアーの企画も検討しています。

この記念すべき年に、ベトナムの中学生へ奨学金の支援をしてみませんか？
何卒ご⽀援をご検討の程よろしくお願い申し上げます。

「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。