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7月 2021

現地スタッフ紹介 Part20【タイ事業所:マリ】

メコン5ヵ国にある、EDF*(Education Development Foundation)の各国事業所。そこで働く私たちの⼤切な仲間であり、皆様からいただいたご⽀援を、⼼をこめて⼦どもたちに届けてくれる現地のスタッフを紹介しています。
今回は、1995年から長きにわたりEDF-Thai(タイ
事業所)を支えてくれている女性スタッフ、マリを紹介します。

私の名前はマリ  コンプラニーです。手芸が好きで、趣味でスカーフやトートバック、コースターや枕カバーを作っています。特に年末には、親しい方々へ色鮮やかなスカーフを作りプレゼントしています。私が作った物を手にして喜ぶ人々の姿を見ると、とても幸せな気分になります。

EDF-Thai(タイ事業所)に出会ったのは、レストランの仕事を辞めた1994年の7月のことでした。EDF-Thaiの近くで清掃員をしていた友人からの紹介でした。最初は清掃の仕事から始まりましたが、今では事務系の責任ある仕事を任され、証書やニュースレターなど、支援者の方々に送る郵便物の封入・発送作業を行ったり、学校や生徒へプレゼントを贈るプロジェクトの担当をしています。


1995年、日本の神戸で震災が起こった時のことを私は覚えています。タイも他の国と同様に、震災で被害にあった日本の方々へ支援を行いました。特に、タイの子どもたちを支援しているタイの支援者へ、パーカオマー(伝統的な布で、当時地方では各家庭で織機で製作し、普段着として男女ともに腰に巻いたり頭に巻いて陽をさえぎったり、風呂敷としても使える⼤きな多⽬的布)の物品寄付を募り、それを日本の被災地へ送るというプロジェクトを行いました。私自身もこの取り組みに関わりました。素晴らしいことに、ダルニー奨学金の支援を受けていた生徒から、日本を支援する運動が広がり、各家庭で丹精込めて作られたパーカオマーが、タイ国内から何千枚も届き、日本の被災者の方々に贈ることができました。これは私たちにできるごく小さなことですが、同じ世界に暮らす者としてできる素晴らしいことだと思いました。国籍も違いお互いのことをよく知らなくても、親切な心は国を越えて通じるものです。この時感じた気持ちは今でも忘れることはありません。

(注:当時、何十箱の段ボールをタイから日本へ送ることは財政的に難しく、日本大使館に相談したところ、タイの奨学生たちの気持ちを無駄にできないと、大使館が便宜を図ってくださり、書き損じはがきを集めてタイのダルニー奨学金支援をしてくれていた大阪府豊中市にある中学校12校に送ることができました。)

私はEDF-Thaiで働くことができとても幸せです。なぜなら、支援をしたいと願っている人々と支援が必要な人々の架け橋になることができるからです。多くの経済的に恵まれないタイの子どもたちに、ダルニー奨学金の支援を届けることができ、子どもたちによりよい人生を送るチャンスを与えることができています。このことが私にとっていつも喜びです。

最後に、タイの子どもたちに教育の機会を与えてくださった日本の支援者の皆様へ、心から御礼申し上げると共に、皆様のご多幸をお祈りいたします。タイと日本の素晴らしい友情が永遠に続きますように。

*EDF︓「Education Development Foundation、⺠際センターを含む各国事業所の総称名」

 

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「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。

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