【カンボジア】就学率を上げる女子寮建設

民際センターではカンボジアの教育環境をより良いものにすべく「女子寮建設プロジェクト」を実施しております。2015年よりスタートした同プロジェクトでは、皆様からの温かいご支援によりこれまで計29棟の女子寮が完成し、女子生徒たちの就学を支えてきました。

6～7割もの中高生が通学できない「就学率の低さ」

カンボジア教育における最大の問題の一つが、中等教育（中学・高校）における就学率の低さです。昨年度の教育統計（下表）では、就学率は中学校で約44％、高校では約26％でした。つまり中学で6割弱、高校で7割以上の子どもたちが学校に通えていないことになります。そして入学後も、およそ2割弱の生徒たちが中途退学していくという現実があります。

女子生徒たちの通学を阻むもの

カンボジアでは中学、高校と上級の学校になるにつれて校数が減り、必然的に通学距離が長くなります。さらに農村部ではバスや電車などの公共交通機関の欠如、通学路の未整備といったさまざまな問題が教育の発展を妨げ、低就学率の原因となっています。

また、遠方に暮らす生徒でも、男子であれば学校近くのお寺に下宿して通学することが可能です。しかしお寺は女人禁制のため、女子生徒にその選択肢はありません。部屋を借りるお金が無く、学校の周りに小屋を作って暮らす女子生徒もいますが、鍵がかからず隙間だらけでトイレも無いそこは、10代の少女たちにとってとても安全とは言えません。

通学のために川を船で渡る生徒たち

「女子寮建設プロジェクト」は、こうした過疎地や農村部に暮らす貧しい女子生徒たちの就学を強力に支え、就学率を向上させてきました。女性の社会的地位の課題が残るカンボジアでは、教育を受けることで女子生徒の自立心を効果的に育み、未来を切り拓くことができるのです。

就学率を上げる「女子寮建設」の効果

「女子寮建設プロジェクト」は、こうした過疎地や農村部に暮らす貧しい女子生徒たちの就学を強力に支え、就学率を向上させてきました。女性の社会的地位の課題が残るカンボジアでは、教育を受けることで女子生徒の自立心を効果的に育み、未来を切り拓くことができるのです。

実際に、学校に女子寮が建てられたおかげで通学が叶った生徒たちの喜びの声をご紹介します。

プレアヴィヒア州 サンコムツメイ高校
＜女子寮生からの感謝のメッセージ＞

 

「女子寮建設プロジェクト」ご支援方法
～部分的なご寄付も受け付けております～

■プロジェクトの流れ
①調査と建設場所の選定（1～2ヵ月）
②女子寮建設（5～6ヵ月）
③竣工後、生徒たちが入居開始
④支援者様へ報告書のお届け（プロジェクト開始から7～8ヵ月後）
プロジェクト詳細はこちらから

■ご支援額 390万円 （寮１棟：トイレ・キッチン付）
＊為替の変動により価格が変動することがあります

■部分的なご支援をお考えの方
お一人ではなく、多くのご支援者様のご寄付により1棟の建設をめざすことができます。クラウドファンディングサイトからのご寄付が可能ですので、下記ボタンよりご支援金額をお選びいただき、クレジットカードにてお支払いをお願いいたします。

※女子寮クラウドファンディングは、おかげさまで2024年４月に達成しました！

 

■1棟のご支援をお考えの方（建物のみ330万円、トイレ・キッチン付390万円）
ご質問等はお気軽に下記ボタンよりご連絡ください。ご寄付いただける場合は、ご提案書と共にトイレ、キッチンやベッドなどの有無についても丁寧にご説明させていただきます。

女子生徒の就学率を上げる女子寮建設へ、皆様からの温かいご支援をお待ちしております。