各国最新レポート:【Vol.5:ミャンマー】不安定な状況の中で

メコン5ヵ国の新型コロナウイルスの状況と、それに伴い変動している教育の状況について、5回のシリーズでお届けしています。

第5回目の最終回は、ミャンマーのコロナ禍における教育について最新情報をお届けします。状況は刻一刻と変わっていますので、あくまでも現時点での情報になりますが、支援されている奨学生がいらっしゃる方は想いを馳せながら読んでいただければと思います。

コロナ前の子どもたち

【これまでの状況】

2020年3月中旬、ミャンマーで初めてコロナの感染者が報告されました。国民の多くが新種のウイルスであるコロナを恐れ、自発的に外出自粛を行いました。政府はステイホームを呼び掛け、学校の一時閉鎖を決定しました。ちょうど4月に新年を祝う連休があり、仕事は2週間休みに、学校も夏休みに入りました。そのことが幸いし、多くの人が休暇中は家で過ごすことになり、感染が広がらずにすみました。しかし、例年通り6月1日に学校を始めることは難しく、様子を見つつ開校されました。

2020年8月中旬、西部のラカイン州から感染が広がった第2波で感染者数が急増し、1日の新規感染者数が1500人を超える日もあり、一日中救急車の音が聞こえていました。学校は再び閉鎖され、労働者の多くは仕事ができなくなりました。2021年1月に感染者数は減りましたが、2月1日に軍事クーデターが発生し、ミャンマー全土が非常に混乱しました。政府関係者や医師の多くが市民的不服従運動(CDM)に参加したため、病院に医師がいなくなる事態が起こりました。学校も同様で先生の数も減りました。工場の多くは閉鎖され、海外からの投資プロジェクトが中止され、教育を受けた3分の1の人々が職を失う事態となりました。

2021年6月下旬にコロナ第3波が始まり、再び学校や職場が閉鎖されました。また、クーデターの影響で医療システムが機能せず、病気に苦しみ医療を求める人々は大勢いても、病院に人々の命を救う医師がいないという深刻な状況に陥りました。特に大都市であるヤンゴンに住む多くの人が、この時期にコロナに感染しました。ミャンマーを襲った第3波は非常に大きく、ほとんどの家族が少なくとも1人の家族を失い、心身ともにダメージを深く受けることになりました。9月に入り現在に至るまで感染者数は減少してきていますが、農村部ではコロナに対しての知識不足が原因で感染者が増えている傾向があります。また、残念なことに、国民統一政府(NUG)は9月7日に攻撃開始(D-Day)を発表し、軍と市民との衝突が悪化し、インフレもさらに進んでいます。この先、ミャンマーがどうなっていくのか、国民は非常に心配しています。

【教育について】

2021年は、学校は予定通り6月1日に始まりましたが、コロナの第3波が6月下旬から始まり、再び学校が閉鎖されました。一部の学校では、10月12日より12歳から16歳までの中学生にコロナワクチンの接種が開始され、学校は11月に再開される見込みとなっています。しかしながら、既にホームページでご報告していますが、政府が学校に対して本年度は全員留年(進級無しで同一学年を学習)と発表し、教育現場は今までに経験したことがない状況に置かれています。詳しくはこちら

【現在の状況】

10月17日時点で、ミャンマーの総感染者数は48.7万人、死亡者数は18,329人に上ります。さらに、現在インフルエンザの感染者も増えています。ミャンマーの情勢は安定せず、軍と市民や少数民族武装組織の間に衝突が今もあります。また、ヤンゴンをはじめとして全国で小さな爆発事件が多発しています。インフレが続き、ミャンマーの物価は日に日に上昇しています。ほとんどの海外企業はミャンマーから撤退し、多くの工場や企業が閉鎖されています。そのため、多くの失業者が出ています。 

軍と市民の間の衝突が未だ続き、情勢が不安定なミャンマー。10月17日現在も、新規感染者数は1,000人を超えていています。11月から学校が再開される見込みですが、クーデターやコロナの影響、先生の不足、失業者の増加、インフレなどたくさんの問題を抱えています。これらを受けて、子どもたちの家庭の経済的な状況も苦しくなっています。ぜひこの機会にミャンマーの子どもたちに目を向け、ご支援をご検討いただければ幸いです。

「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。

ダルニー奨学金について詳しくはこちらボタン

寄付ボタン

 

ミャンマーについて詳しくはこちらボタン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です