中学校に行きたい。(カンボジアのソン君)

ソン君と母

カンボジアの中学校は義務教育で学費は無料です。しかし、学校生活に必要な制服、学用品や補講費は自分で用意しなくてはならないため、経済的に恵まれない家庭では子どもたちを学校に通わせることができません。結果、就学率は42%*で、貧困層が多く住む地方の農村地帯においてその数字はさらに低くなります。今回紹介するソン君も、ダルニー奨学金の支援がなければ中学校に通うことはできません。

ソン君は、小学校6年生の11歳、カンボジア首都プノンペンから車、渡し舟とトゥクトゥクを乗り継いで4時間行った先にあるコンポンチュナン県で、父、母と3人で暮らしています。4人兄弟の末っ子で、兄2人は家計を支えるため、小学校を中退しました。今は結婚し、近くの家具工場で働いています。姉は中学校を卒業し、結婚してプノンペンの工場で働いています。姉が中学校を卒業できたのは、当時独身だった兄たちが働いてその収入があったからなのです。そして、今は3人とも家庭をもってそれぞれの家庭を支えることで精一杯です。

両親は、田んぼを持っていません。自分たちが食べる米を作ることができないので、都度マーケットに買いに行きます。お米は1kg4,400リエル(日本円で約55円)で、家庭にとっては大きな出費です。父は、精神疾患を抱えてで働けないので、母が近くの川で毎日魚を捕り、それを売って得られる収入2,200リエル(日本円で約27円)が家族の主な収入源です。ソン君も、休みの日は、母と一緒に川に行き、魚捕りを手伝います。

ソン君は、毎日朝4時に起きて水汲みなどをして家事を手伝い、学校に行く前に必ず前日の復習をします。成績はクラスで34人中の10位、優秀です。小学生では読み書きすらままならない子どもが多い中、クメール語を完璧に読むことができます。

クメール語の本を読むソン君

支援がなければ、母と一緒に働いて家計の一部を支えなければ生活ができませんでしたが、ダルニー奨学金をもらって中学校に入学できることが決まり、「皆と一緒に勉強を続けることができて嬉しい」と目を輝かせてソン君は語ります。そして、将来はクメール語(国語)の先生になって、今度は自分が子どもたちに勉強を教えたいと言っています。

 

「ダルニー奨学金」制度は、経済的貧困で中学教育を受けられない子どもたちを支援する国際教育里親システムです。ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える”1対1の顔の見える教育支援”です。14,400円で1人の子どもが1年間中学校に通うことができます。 

 

ダルニー奨学金について詳しくはこちらボタン

寄付ボタン

 

*(外務省ホームページ 国・地域の詳細情報より

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です