【カンボジア】貧しくても夢を諦めない少年
カンボジア農村部に住む経済的に貧しい子どもたちの多くは教育を受ける機会に恵まれない状況にあります。もし家族が病気やケガなどの災難に見舞われ、亡くなるなどの不幸があれば子どもたちは中途退学せざるを得ません。経済的に貧しい家庭が多いカンボジア農村部に住む12歳の少年をご紹介いたします。
スーイン君と家族
サン・スーイン君はカンボジア中部にあるコンポンチュナン州サムリス・チェイ小学校の6年生で12歳です。スーイン君は7人家族ですが、家族に定職はなく、所有する小さな畑だけでは家族全員分の食料をまかなえず、生活に苦しんでいます。スーイン君は長男であるため放課後は毎日、年下のきょうだいの面倒を見ながら、農地を耕し、収入を得るために作物を栽培しながら家族を支えています。
スーイン君の家庭環境は決して良くはありませんが、貧しい生活を強いられながらも一生懸命勉強し、学校に通い、将来は地元で教師になりたいと願っています。スーイン君は友人やクラスメイトを助け、学校の規則を守る優秀で模範となる生徒です。
<<Even though my family is poor, I will not stop dreaming and will study hard to change my life. >>
「僕は貧しい家庭の育ちだが、夢を諦めるつもりはない。一生懸命勉強して人生を変えたい。」
(左)生活がうかがえる住まい(右)放課後の日課である家の手伝い
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。