30
7月 2025

【ベトナム】“与える”ことを学んだ子どもたち ― 教師から感謝のメッセージ ―

ベトナム・フンイエン省*のアンバイ中学校では、困難な家庭環境の中でも学び続けようと努力する生徒たちがいます。彼らにとって、ダルニー奨学金は、単なる経済的な助けではなく、「人に与えるきっかけ」となりました。現地で日々子どもたちと向き合うルオン・フエン先生は、支援を受けた生徒たちの変化や、感謝の思いを語ってくれました。そのメッセージをご紹介します。
*2025年6月12日付で、タイビン省はフンイエン省に統合されました。

(赤い洋服を着ているのがルオン先生)

民際センターの皆様
拝啓 私はルオン・フエンと申します。ベトナム・フンイエン省クインフー郡のアンバイ中学校の教師をしております。同時に、地元の小さなボランティアグループの一員として、困難な状況の中で懸命に努力している生徒たちのために何か役に立ちたいと、常に願っております。
ベトナムにおけるダルニー奨学金事業の協力団体である郡および省の赤十字社の紹介で、その願いは海を越えて届いた皆様の温かいご支援によって現実のものとなりました。ダルニー奨学金のご支援のおかげで、11名の恵まれない生徒たちが、これまで夢見ることさえできなかった「支え」を手にすることができたのです。それは物質的な価値にとどまらず、自分自身と人生の素晴らしさを信じる力でもあります。
生徒にはそれぞれが直面する困難と物語がありますが、共通しているのは、「学ぶことで人生を変えたい」という強い思いです。たとえば、タイン・トゥエンさん。幼い頃に母親を亡くし、中学2年生になる頃には父親までも亡くしました。心の拠り所をすべて失った瞬間、彼女の世界は崩れ落ちそうになりました。しかし、皆様の支えがあったからこそ、彼女は立ち上がることができたのです。
「私に支点を与えれば、地球も動かしてみせよう」と古代ギリシアの数学者アルキメデスが言いました。生徒にとって、その支点こそが皆様の愛と寛大さです。顔も知らない子どもたちに手を差し伸べてくださること、それ自体が最も大きな贈り物です。
生徒たちの成長には、私たち教師も心から感動しています。教師の話に耳を傾け、家族や社会への責任感を持ち、友人や地域とのつながりも大切にするようになりました。たとえば、別の奨学生キエウ・アインさんは、自分がすでに地域の方からお正月の贈り物を受け取っているからと、その贈り物を別の困っている友達に譲りました。彼女は「受け取る」だけでなく、「与える」ことを学んだのです―皆様のご支援から生まれた美しい種が芽を出しています。
また、生徒たちは自分の得意分野や夢を見つけ、勉強と並行してその実現に向かっています。特にキエウ・アインさんと別の奨学生のチョン・ヒエウさんは、県のスポーツ大会でそれぞれ1位と2位を獲得するという素晴らしい成果を収めました。

皆様とともに、私たちはこの若い芽がどんな嵐にも負けずに育っていくと信じています。なぜなら、彼らは愛と信頼という栄養に育まれているからです。皆様のご支援に心より感謝申し上げるとともに、ご健康とご多幸をお祈りいたします。これからも、生徒たちに寄り添っていただけますように。

 

敬具
ルオン・フエン
アンバイ中学校

「ダルニー奨学金」「HOPE奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、
子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際教育里親制度です。
皆様からのご支援、お待ちしております。

【延期しました】ベトナム・カンボジア・ラオスの奨学金の締切は7月31日

ダルニー奨学金詳しくはこちらボタン

寄付ボタン

HOPE奨学金詳しくはこちらボタン

寄付ボタン

You are donating to : Greennature Foundation

How much would you like to donate?
$10 $20 $30
Would you like to make regular donations? I would like to make donation(s)
How many times would you like this to recur? (including this payment) *
Name *
Last Name *
Email *
Phone
Address
Additional Note
paypalstripe
Loading...