現地スタッフ紹介 Part14【カンボジア事業所所長:チャンディー】

メコン5ヵ国にある、EDF*(Education Development Foundation)の各国事業所。
そこで働く私たちの大切な仲間であり、皆様からいただいたご
支援を、心をこめて子どもたちに届けてくれる現地のスタッフを紹介してきました。
今回から、各国の事業所の所長やマネージャーを紹介していきます。
今日はいつもテキパキと仕事に取り組む姿が印象的なEDF-Cambodia(カンボジア事業所)
の所長、チャンディーを紹介します。

私の名前はチェン チャンディーです。私も妻も1962年生まれで、息子が2人、娘が1人います。長男は土木技師、娘は金融機関で働き、次男は建築士として働いています。私の幼少期、青年期は自分の子どもたちと比べると全く違うものでした。1970年から1975年のカンボジア内戦によって恐ろしい時代を生きていました。特に1975年から1979年までは最もひどい状況の中にありました。大量虐殺による悪夢と暗闇の時代を通り、生きてはいても飢えと戦う奴隷のような生活をしていました。そのクメール・ルージュ体制が1979年に崩壊した時、私は17歳でした。公職に就いていた父は殺され、私はゼロから母と弟と妹と新しい人生を歩まなければなりませんでした。生き抜くことは本当にたいへんなことでした。そのような厳しい時を過ごしましたが、私は貧しさの故に勉学を諦めようとは思いませんでした。卒業後は、陸軍訓練校でロシア人の教授の助手として働きました。私は、教育を受けることができたため、1993年パリ協定と初の国政選挙の後、いくつかの会社で働くことができました。

都市部に住む多くの家庭は良い教育を受け、より良い生活を送り、非常によく教育の価値と重要性を理解しています。そしてその子どもたちにも、能力に合わせて国内でも国外でも勉強する機会を与え、子どもたちをサポートしています。そのような教養のある人々が懸念し心配していることは、無学と貧困の中で生きている貧しい家庭に生まれた次世代のことです。教育がなければ、知識も知恵もありません。教育は発展を生みますが、教育を受けることができなければ、貧困に留まることになるのです。

私の趣味は、社会情勢についての意見を交わすこと。リサーチや勉強。CNN、BBC、NHKで放映されている世界情勢や地理学のテレビを観ること。刑事や冒険ものの映画を観ること。 修理作業や庭仕事。近所の環境改善。英語でブルースなどの歌を聞くこと。

私は、2008年1月から文書を管理するパートタイム・スタッフとしてEDF-Cambodia(カンボジア事業所)で働き始めました。3月終わりには、フルタイムで管理ゼネラルマネージャーとなり、2009年2月からはマネージングディレクターになりました。現在ではEDF-Cambodiaの所長として、教育支援を通して貧困削減と平和構築を目指し、日々任務を遂行しています。

EDF-Cambodiaで働く前の1992年から2006年まで、日本の建築業界の仕事に関わっていました。その頃は、カンボジア中のインフラ調査を行っていて、各地のインフラの状況は知っていましたが、農村地帯の教育についてや人々の生活には詳しくありませんでした。私は、EDF-Cambodiaで働く中で、教育の状況を調べ、地方の学校を訪問したり学生の家庭を訪問し、農村地帯の教育の状況とそこに住んでいる人々の生活を理解しました。大多数の地方の人々は定職がなく、安定した収入がありません。家族が食べる野菜を育てるくらいの農地を持っていたとしてもそれでは十分ではありません。カンボジアでは学費は無料にも関わらず、家族は子どもたちを継続して学校に通わせることができません。子どもたちを学校に通わせないことは、世代をこえて引き継がれてしまいます。現在の生徒の両親といった年配の世代は貧しく学校に行けなかったため、彼ら自身が教育の価値や重要性を理解できていません。これは、カンボジアにとって人的資源を失う深刻な問題となっています。そして、これにより国の発展が妨げられていると言えます。

貧しく恵まれない家庭の子どもたちへの教育支援は、貧困の連鎖を断ち切る効果的で力のあるものだと、私は信じています。教育を提供することはつまり、彼らのうちに家族、地域、国家をおさめる能力を育むことにつながります。

EDF-Cambodiaで働けることは本当に私にとって誇りです。教育支援を通して社会の発展に貢献でき、貧困削減や平和構築に関わることができるからです。この国の発展に関わることができ、とても嬉しく思います。

現在、カンボジアの教育環境は改善され、劇的な変化を見せています。しかし、都市と農村地帯では、教育の格差があり、低い就学率と高い退学率という問題があります。その理由はいくつかあります。大多数の地方の人々が定職に就けず安定した収入がないこと、学校が遠く交通手段の問題があること、寮などの設備が整っていないこと、これらにより、両親は子どもたちを学校に通わせ続けることができません。

しかし、皆様の教育支援により、着実に就学率は上昇してきています。2010年の中学校の純就学率は35.0%、高校の純就学率は20.6%でしたが、2019年には中学校が45.7%、高校が23.0%に上昇しています。

カンボジアの人々に代わって、そして、私自身からも、カンボジアならびに世界を助ける日本の支援者様の人道的な支援に深い感謝を申し上げたいです。日本の支援者様は、現在新型コロナウイルスによってたいへんな経験をしているはずですが、奨学金の提供を続けてくださり、カンボジアの教育環境改善のために支援を続けてくださっています。自転車、図書の支援や、トイレ、女子寮の建設を通して、衛生面を含めて環境を改善してくださっています。再度、皆様からいただいているカンボジアのための慈悲深いご支援に心から感謝を申し上げます。教育支援を通してカンボジアから「貧困と無学」をなくすためにも、この価値ある支援を引き続きいただけますと感謝です。皆様のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。

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「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。

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