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4月 2020

地域の未来は私が支えます(ポーラボン:カンボジアの奨学生)

将来の夢を語るポーラボン

中学校1年生で13才のポーラボン。彼の父は、彼が生まれてすぐに亡くなり、母はその後、どこかへ行ってしまい、今も連絡が取れません。現在は、祖母、叔母と従妹の4人で暮らしています。叔母には障害があり、常に介護が必要です。来年、小学校に入る従妹は、いつもポーラボンが面倒を見ます。

一家の収入は、祖母のござ作りで得られる1日平均7,000リエル(日本円で約181円)です。ござを一枚作るごとに収入が増えるので、ポーラボンも放課後や休みの日には、祖母の仕事を手伝います。

ござを編む祖母

一緒に暮らす家族と(右端がポーラボン

ポーラボンは、毎朝4時に起きて、まず宿題と予習復習をし、次に朝食を作ります。食事はご飯(白米)と卵だけ。お米は1kg2,090リエル(日本円で約55円)かかり、野菜やお肉を買う余裕はありません。そのお米だけでも彼の家庭にはかなりの出費なのです。

学校は、彼の家のから川を越えた対岸にあるため、渡り船に乗らなければ通学ができません。その船代として月17,290リエル(日本円で約455円)かかります。その他、有料の補習クラスを受講したいのですが、貧しい彼にはそれはかないません。成績の良い生徒の多くは、この補習クラスを受けていますが、それを受講していなくても彼の成績はクラス52人中で3位。非常に優秀です。「毎朝必ず教科書を開いて、前の日に習った箇所を復習をするからです。」と彼は言います。

ポーラボンは、将来クメール語(国語)の先生になるという夢を持っています。「先生になって、ここまで自分を支えてくれた家族を次は自分が支え、勉強を教える中で子どもたちに知識を得る楽しさを伝えたい、そして、教育を通じて自分の住む地域を変えたいのです。今の貧困から抜け出すために、地域の人が教育を受けることはとても重要です。」と目を輝かせて話します。

祖母は、「生活が非常に苦しい中、孫(ポーラボン)が中学校に通うことができるのは、ダルニー奨学金のお陰です。支援者の方には心から感謝しています。」と涙ながらに言います。

カンボジアの中学校は義務教育で学費は無料です。しかし、学校生活に必要な制服や学用品は自分で用意しなくてはならないため、経済的に恵まれない家庭では子どもたちを学校に通わせることができません。結果、就学率は42%*という数字に表れ、貧困層が多く住む地方においてその数字はさらに低くなります。ポーラボンも支援がなければ学校に通うことはできません。
ダルニー奨学金は、地方に住む経済的に恵まれない子どもたちの夢を未来へとつなげます。

 

ダルニー奨学金について詳しくはこちらボタン

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*外務省ホームページ 国・地域の詳細情報より

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