【カンボジア】奨学金候補生シエン君の学びへの思い
奨学金候補生のシエン・ビラック・ファット君に話を伺いました。彼は15歳で、コンポンチュナン州にあるチョム・テブソク小学校に通う6年生です※。家族は7人で、きょうだいでは上から2番目です。
※カンボジアでは、貧困や留年などが原因で小学校・中学校への入学が遅れる場合があります
(シエン君とご家族)
「両親は私たちのもとを離れたため、現在は祖父母の家の近くで兄弟と暮らしています。休日には祖父母を助けるために仕事を探しに出かけることもあります。生活は決して楽ではありませんが、私は勉強が好きで、自分の学びを将来子どもたちに伝えたいという思いから、教師になることを夢見ています。家族が少しでも良い暮らしができるよう、自分にできることを精一杯頑張りたいと考えています。」
両親が彼らのもとを同時に離れたことは受け入れがたいことでしたが、それを受け入れて前に進むしかありませんでした。
彼の祖父母は高齢で、小さな農地があるだけで仕事もなく、家族の日常生活を支えることはできません。毎日、学校が終わると祖父母の負担を減らすために家事を手伝い、週末は耕作などの仕事を見つけて、1日15000リエル(日本円で約540円)の収入を得て、家族を養う足しにします。
(家事の様子)
「生活が苦しくても、勉強は好きです。好きな科目は国語(クメール語)と社会科です。学校での自由時間は、本を読んだり、友達とスポーツをしたりしています。
将来の夢は教師になることです。子どもたちに知識を教えたいですし、家族の生活をより良くする安定した職業だからです。
貧困は恐ろしいもので、何かしなければ何も良くなりません。もし奨学金をいただいたら高校を卒業するまで一生懸命勉強し、奨学金を最大限に活用し夢を叶えたいと思います。」
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につきシエン君のような子どもを支援し、
子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。
年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。
カンボジアの奨学金締切日は7月20日