07
7月 2020

不自由な足でも学校に通えているのは、奇跡です(ベトナムからのお手紙)

支援者の皆様は私にとってヒーローです

 まず、皆様にご挨拶の言葉と、私の心からの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。私の名前は「K’Di(カジー)」と言います。マ族というベトナムの少数民族で、現在、南ベトナムのドンナイ省ディンクワン地区のグェンティンミンカイ中学校3年生です。

 ベトナムは雨季の真っ最中で、この手紙を書いている今も外は土砂降りです。このような天気になると昔のことを思い出します。私は非常に貧しい家庭の、4人兄弟の1人として生まれました。一番上の兄は、障害を持って生まれ、学校へ行くこともできず、23歳の時に亡くなりました。もう1人の兄と姉も、勉強が大好きだったにも関わらず、学校へ行くことはかないませんでした。両親が学費を払うことができなかったからです。

 私は6歳の時にポリオ(小児麻痺)にかかり、そのことが原因で足に障害が残っていますが、何とか中学校を卒業したいと全力を尽くして頑張っています。もしも支援者の皆様からの奨学金という突然の奇跡がなければ、貧しく障害を持つ私のような子どもは学校を中途退学せざるを得ないという、兄たちと同じ運命が私を待ち受けていたと思います。


 私は毎日、往復3キロを歩いて通学します。他の人にとっては何てことはない距離ですが、不自由な足を引きずりながらのこの道のりは、私にとって単なる学校に勉強に行くための通学路ではありません。自分自身の不幸な運命と闘いながら、毎日一歩一歩明るい光の見える未来に向かって歩むということなのです。

 中学校卒業という、1つのゴールがもうすぐやってきます。この4年間、私の足はなんとか十分な強さを持って私の学校への道のりを支えてくれました。そして、努力するという強い心と自信を与えてくれました。EDFが私の人生と共に歩んでくれ、支援者の皆様がいつも私のそばに寄り添ってくれていたからです。”ありがとう”という言葉では足りず、なんと言ったらいいか分からないのですが、EDFは私の恩人であり、支援者の皆様は私にとってヒーローです。皆様は私の運命を変え、私の未来を救ってくれました。本当に心の底から、惜しみない愛情とともに、この感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 今後、EDFがさらに発展し、貧しい子どもたちへの奨学金支援がさらに広がっていきますように。そして、支援者の皆様がこれからもご健康で、社会にその愛がもっともっと広がっていきますよう望んでいます。

 

このお手紙を支援者様にお届けしたところ、ご連絡がありましたので、ご紹介させていただきます。

ガジーさんお手紙ありがとう。私は35、6年前にペタンクの試合でベトナムに行ったことがあります。「ペタンク」はフランス生まれの競技です。砲丸投げのようなボール(8~12ポンド)を投げて2~3人1組で2チームがお互いにピットという目標球に近づけるゲームです。ピットは直径3㎝位で軽い球形をしており、ボールで飛ばされたりしますから、距離が変わりたいへん楽しい競技です。運動量は少ないですが、仲間と和気あいあいと時間の経つのを忘れてしまいます。82歳の私にとって程よいスポーツです。ガジーさんが、たいへん不幸を抱えながら、頑張っている姿を想像し、もっとできることがないかと思っています。人間誰もが一回の人生です。精一杯頑張ってください。「明るい光が差す未来に向かって歩む」と素晴らしい気持ちを持っているガジーさんに、私も嬉しく思います。頑張りましょう!それではお元気で。  

京都西北ロータリークラブ 藤井眞一

 

 

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