【タイ】家族の明るい未来のために
3月20日に締め切りを控えるタイ・ミャンマーの奨学生候補の子どもたちから届いたお手紙を紹介しています。タイの小学6年生、チャナロン君からのメッセージです。
「僕は兄のように学校を中途退学したくない。将来のために勉強をして家族により良い暮らしをさせてあげたい。」
僕の名前はチャナロン・トームトーンです。今はスリン県にある小学校に通う6年生で、もうすぐ中学1年生になります。
僕の家族は祖父、祖母、父、母、二人の兄、僕の7人家族です。月1,400バーツ(約6,300円)の小さな一部屋を借りて住んでいます。収入の少ない僕たち家族にとっては大きな負担です。
(チャナロン君の家族)
貧困と闘う家族、それでも僕は学びたい
62歳の祖父と祖母は年金として、月にたったの600バーツ(約2700円)しか政府からもらえません。2人は田舎に住んでいて祖父はアルコール依存症による手術が必要な病気を患っており、祖母は介護のため家にいなければならないため働くことができません。
父は電気配線作業員として働いていましたが骨にまで結核が広がってしまい、ほとんど歩けず医療ケアが必要な状態です。
母は小さな食堂とコーヒーショップで働いていますが、1日266バーツ(約1200円)しか稼げません。家族全員を母1人で養うには、十分な収入ではありません。
1番上の兄は教育費が払えなかったため中学3年生の時に中途退学をしました。今は日雇いで働いています。2番目の兄は高校2年生です。僕は小学6年生で中学生になっても学校に通って勉強したいと強く思っています。
僕の夢
僕の夢は勉強をしてより良い暮らしを得ることです。兄のように中途退学したくありません。少なくとも中学校は卒業して専門学校に通いたいです。家族ができるだけ早く良い暮らしをするには僕が専門学校に行き、仕事を見つけることが一番良い方法だと思うからです。
母1人が生活費と、高額な僕と兄の教育費をまかなっているため僕たちの暮らしはとても苦しいです。奨学金は母の負担を軽減し僕に勉強する機会を与えてくれます。
(父、母、兄との写真)
奨学金を受け取ることができたら授業料、お弁当、学校で必要なものなどに使います。この支援のおかげで僕は教育が受けられますし、両親の苦労も軽減できます。この奨学金は僕のより良い将来のための一つの希望です。家族の将来の暮らしを変えるために僕に教育の機会をください。心の底から感謝します。
貧困格差が広がっているタイではチャナロン君のような子どもがまだまだ多くおり、就学することで彼らの人生が変わります。
ぜひこの機会にご寄付のご検討をしてみませんか?
ダルニー奨学金について
締め切りは3月20日です