タイの現実 -取り残された地方の教師の叫び-

経済発展の続くタイですが、首都バンコクの「光」、しかしそれとは裏腹にタイ東北地方の農村の「陰」は一層厳しさを増しております。

奨学金を提供しているすべての中学校には、ダルニー奨学金担当教師が1名おります。近年日本からの奨学金の数が大幅に減少し、以前のように各学校に割り当てられる奨学金の口数が減少しているばかりでなく、新入生に対する奨学金が確保できない学校も続出しており、せめて一口の奨学金でもよいからと、奨学金担当教師はEDF(タイ事務所)に訴えております。現場の先生は、奨学金があれば、この子を救えると願いを込めて、奨学金申請書を提出しています。

昨年久しぶりに教育の現場を訪れ、複数の中学校と奨学生の家庭を訪問しました。確かに、村までの道は舗装され、電気が入り、電化製品があり、豊かに見えました。ある学校の校長先生は、村社会の崩壊が続いていると語ります。確かに昔の田園風景はなくなり、田んぼがサトウキビ畑になり、残された田んぼも地植えで昔の一列に並んだ稲作の面影はありませんでした。

子どもを祖父母に預けて、親たちは大都市に移住し、成功すれば、子どもを引き取りにくるそうです。仕事の関係で両親が別々の所に移住、そして離婚、消息不明などの生徒の家庭環境に大変化がおきます。困った子どもたちは、教師に相談します。相談を受けた担当教師が親代わりとなり、子どもたちの面倒を見ます。

生活に困った子どもたちは、校内で床屋の仕事をし、収入を得ます。床屋の仕事をすることで、子どもたちは技術を身に着け、中学校卒業後にいかすことができると教師はいいます。

       実演する先生
       髪を切る生徒
 
 

急成長したタイは、未だ社会保障制度が整っておりませんし、整備されるにはもう少し時間がかかることでしょう。これがタイの農村社会の現実です。一口の奨学金が子どもたちと担当教師にとり、とても大切です。中学校に入学し、ダルニー奨学生になれば、自分が担当し、自分の子どものように面倒を見ます。

先生と生徒の絆は、計り知れないものがあるように感じました。この写真の先生には、本当に心を打たれました。

 

「ダルニー奨学金」制度は、経済的貧困で中学教育を受けられない子どもたちを支援する国際教育里親システムです。ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える”1対1の顔の見える教育支援”です。14,400円で1人の子どもが1年間中学校に通うことができます。 

 

タイの締切は3月20日です。

 

ダルニー奨学金について
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