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2月 2018

タイ もっと勉強したい その②

新学期を迎える季節は誰でも心が弾みます。どんな仲間に出会い、何を勉強し、どんな目標を立てるのか。貧しい地域に生まれ、学校に通えなくても、奨学金によって同じように春を迎えることのできる子どもたちがいます。今回は、子どもたち(新中学1年生と中学3年生)と彼らを見守るダルニー奨学金担当の先生の声をお届けするシリーズ第二弾です。

 

■ カラタエ(セプティダ・カニャプラシス)さん(新中学1年生)

カラタエ(セプティダ・カニャプラシス)さん

春から中学校に通うことを楽しみにしているカラタエさん。

私はトタン板で覆われた古い家に、祖父母、おば、そして2人の弟たちの6人で一緒に暮らしています。
家は農家で、自分の土地もなく、祖父母はトウモロコシを育てて生計を立てています。
私の両親はペッチャブリー(Petchaburi)県で低賃金労働者として働いて、日給は300バーツ(日本円で約1,050円)です。
時々、月に3,000~5,000バーツ(日本円で約10,500~17,500円)の仕送りをしてくれますが、家は貧しく、金銭的に苦労しています。
私と、遠く離れて暮らさなければならない両親に会えないのがとてもさみしいです。

現在、家を建てている途中ですが、お金がないため作業を中断しています。
それ以上に食費を確保することのほうが私たちにとって重要なのです。
もし両親が働いていなければ、私はこれから学校に通えるかわかりません。
そのうち私も両親や祖父母のように働かなければならないでしょう。
学校が終わると、弟たちの世話や家事をしておばの手伝いをします。週末には私もほかの農場で働き、1日あたり50~100バーツ(日本円で約175円~350円)をもらいます。

稼いだお金は学校に預けているので、将来、勉強のために使おうと考えています。
成績はあまり良くありませんが、いつも一生懸命勉強し、友達と行事にも参加しています。
現在のGPA(成績評価指標)は2.5です。将来は教師になって、子どもたちに読み書きを教えることや、地域の発展に役立つことをしたいです。
奨学金を受け取ったら、このチャンスをいかして努力します。

奨学金と少額ながらも仕送りをしてくれる両親のおかげで、私は勉強を続けることができます。
そして奨学金を受け取ることで家族の負担は減り、私は夢に近づくことができます。

支援してくださった方に本当に感謝しています。夢をかなえるために一生懸命勉強しようと思います。

カラタエさんからの手紙

カラタエさんからの思いのこもった手紙。

■ パナス・クライカブカハムさん(中学3年生)

パナス・クライカブカハムさん

卒業後は医者になるために勉学に励みたいと意気込むパナスさん。

私は学校に行くために母のカオニャオ(蒸したもち米料理)作りの仕事を手伝っています。母の手伝いをしなかったら、学校に行くお金を得ることや、学校に通うのに必要なものを買うことができなかったかもしれません。ですから、中学校3年間、民際センターの奨学金を受けることができてとても幸せでした。私はもうすぐ卒業します。私はこの奨学金を制服や靴を買うために使いました。小学校を卒業後、中学校に通い、勉強を続けるためには本当に奨学金が必要でした。勉強を続けることができたのは、本当に奨学金のおかげです。これからどうなるかわかりませんが、できればもっと勉強を続けたいです。そして将来は医者になって患者さんを救いたいです。チャンスが来た時に、夢をかなえるためにこれからも一生懸命勉強したいです。

 

■ プハトラニカ先生(ダルニー奨学金担当の先生)

民際センターの奨学金は恵まれない子どもたちにとってすばらしい制度です。特に田舎で農業を営む家庭にとってこの制度が助けになっています。この地域の家庭は多額の借金を背負っています。奨学金は、貧しい家庭の子どもたちが家庭からの少ない援助でも学校の通うことを可能にしてくれます。私は教師として日頃からいかにこの奨学金が大切なものであるかを子どもたちに教えています。また、彼らが授業中に、さらに熱心に勉強に取り組む姿を私は見ています。子どもたちは真面目で、一生懸命勉強しています。

プハトラニカ先生

ダルニー奨学金担当のプハトラニカ先生。(右側の女性)

民際センターには奨学金がちゃんと子供たちのために役立てられているかを確認する制度があります。ここが他の奨学金と違うところです。また、私たちは毎年子どもたちの写真と、子どもたち自らが書いたお礼の手紙を支援してくださった方たちに贈ります。この支援者と子どもたちのやり取りは素敵な制度だと思います。奨学金のおかげで、子供たちは書くことを学ぶことができます。また、彼らも奨学生として自覚を持って取り組んでいます。私たち教員は民際センターから奨学金の管理を任されているので、奨学金がきちんと子どもたちのために使われていることを保証することができます。

卒業していく子供たちの姿を見て、私たちは支援してくださることに心から感謝し、お礼を申し上げます。

 

タイの締切は3月20日です。

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