08
10月 2021

男女平等に教育を受ける機会を

民際センターでは2015年度より、特に支援が必要な地域に女子寮を建設し、そこに住む女子生徒とその家族が安心して勉強ができる環境を整えるお手伝いをしています。
「女子」寮と制限している理由はカンボジアの交通事情や根強く残る教育に対する考え方など、いくつかの問題が潜みます。

最大の理由は学校不足による困難な通学状況です。
2019年に行われた最新の調査によると、国内の学校数は小学校が7,282校に対し中学校が1,247校、高校にいたっては544校と小学校の約7分の1まで減少します。必然的に中学、高校と進学するたびに自宅から学校までの距離は長くなり、地域によっては通学のために橋もかかっていない川を渡らなければならない、街灯のない道を歩いて通わなくてはならないなど通学の問題に直面し就学をあきらめてしまう生徒が多くいます。

女子寮の外観

男子生徒であれば学校周辺にある寺院に下宿して通うこともできますが、カンボジアで信仰されている仏教は小乗仏教のため、女人禁制で女子生徒は利用できません。そのため、女子生徒が無理なく学校へ通うには近くに部屋を借りるか、自転車などの交通手段を得ることが必要になります。どちらの場合も経済的な負担が大きく、それが難しい場合には自分たちで作った粗末な小屋で寝泊まりをしながら学業を続けているケースもあります。当然小屋には電気も通っておらず、トイレも遠いため、夜には人通りのない中、用を足しに行かなければなりません。

生徒が建てた小屋

さらに、田舎ならではの問題もあります。それは、教育への理解不足から一定数の年長者世代が「高学歴の女性は結婚相手が見つけにくい」と話すことです。カンボジアには先達の教えに従う慣習があるため、たとえ本人が教育を望んでも、それに従い就学をあきらめざるを得ないこともあるのです。

女子寮建設プロジェクトでは、建設候補となる学校を選定する際に村で事業の説明を行い、教育の大切さと寮建設の必要性を住民に伝え、生徒の声も聞きながら支援を一番必要としている学校を調査します。

1棟建設されれば何年にも渡って生徒が寮を利用できるようになり、大勢の生徒が学校へ通えるようになります。1棟360万円からと支援金額が大きく、建設に至るまでは長い道のりとなりますが、小額からでもクラウドファンディングにてご寄付いただくことが可能です。
性別に関係なく子どもたちが安心して学校へ通えるように、ご支援をお待ちしております。
女子寮建設の詳細はこちら

 

カンボジア女子寮建設に関するお問い合わせは、こちらのフォーム

問い合わせボタン

をご利用ください。また、お電話(03-6457-5782、受付時間 10:00~18:00(土日祝、年末年始除く))でも受け付けています。

カンボジア女子寮のチラシはこちらからダウンロードしてください。

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