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10月 2018

ラオス少数民族に対する教育支援

ラオスの学校は秋入学です。民際センターが支援しているサーラワンとサワナケートの教師養成短期大学では8月に卒業のセレモニーが行われました。その卒業式の日、奨学生はその時の様子と卒業証書の写真をご支援者様に送りますが、その写真を見ると、奨学生の活き活きした様子と、奨学金の支援を受けて2年間の教育を受けることができ、無事に過程を修了できた喜びが伝わってきます。同時に、お手紙も添えられ、それらには奨学生たちの支援者の方々に対する感謝の気持ちにあふれていました。
担当職員は、サワナケート教師養成短期大学を昨年の10月に訪れ、奨学生たちに会いました。写真の中の彼らは驚くほど成長していて嬉しくなりました。

卒業式の様子1

卒業式の様子2

卒業証書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お手紙①

ご支援者様、遠い日本でいかがおすごしでしょうか?私はとても元気にしています。
私と家族をご支援頂いて、そしてこの様に素晴らしい教育の機会を下さり本当にありがとうございました。このご支援は、卒業後の私の人生をより明るくより良いものに変えることでしょう。私は先程、教師養成短期大学で卒業証書を授与されました。私は晴れて、生まれ育った村の子どもたちを教えることができるのです。この2年間、支援を受けることができてとても幸せで本当に感謝しています。ご支援頂いたことは一生忘れません。貴方様のご健勝を心からお祈りして、村に帰ったら一生懸命、子どもたちを教えます。

お手紙②

ご支援者様、お元気でお過ごしでしょうか?私はここラオスで元気にしています。
私は貴方様の事をお母さんの様に思っています。その方にお手紙を書くことができて、とても幸せです。今、私は、教師養成短期大学で自分の進んだコースを無事修了し卒業証書を受け取りました。 今日までの親切なご支援、本当にありがとうございました。この2年間の思い出と私を支えて下さったことを生涯決して忘れません。そして今度は自分が学校で教えるときには、誠意をもってここで学んだことを活かして教えます。最後に私は貴方様のご親切に報いることはできません。ただただ、貴方様とご家族がご健康で、お仕事で成功されることをお祈り致します。そしていつの日かラオスをご訪問された際には私に会いに来て下さったら嬉しいです。

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少数民族教師養成

 

 

 

民際センターでは、2004年から少数民族出身の教師を養成するプロジェクトを実施しています。
教師志望の少数民族出身の学生たちが教師養成短大で勉強できるように、奨学金を支給しています。

 

【ラオスの現状】

ラオス

教師数の不足は、ラオスの教育において重要な問題の一つです。
少数民族の多くは、道路も電気もない山間地域に住んでいるため、村の学校で教える教師を見つけることは大変です。
多数の少数民族が居住している山間地域では、教師1人が1学年60人以上の学年を複数受け持たなければならない場合もあります。

ラオスは50の民族で構成される多民族多言語国家です。国の政策により、授業はすべて公用語のラオ語で行われています。
ラオ語が理解できない少数民族の子どもたちは、授業についていくのが非常に困難で、留年をするか学校をやめてしまうことが多いのが実情です。
また、地元出身の教師が足りず、教師の多くは地元言語が分かりません。子どもと教師がコミュニケーションをとることも困難です。

このような状況を改善するため、民際センターでは、2004年から少数民族出身の教師を養成するプログラムを実施しています。
教師志望の少数民族出身の学生たちが教師養成短大で勉強できるように、奨学金を支給しています。
2年後、教師免許を取得した奨学生は出身村の学校で教えることになります。
授業中に子どもたちの言語で補足説明してあげることで、授業内容を理解し、ラオ語の取得に貢献できます。

少数民族出身の教師を養成することは、少数民族地域の教育発展に大きな役割を果たします。
さらに、その地域で育った教師の存在は、子どもたちに夢を与えるロールモデルになるでしょう。

 

【プロジェクト目的】

少数民族教師養成

 

1. 山間地域の少数民族出身高校卒業生が教師になって出身地域で教えられる機会を提供します。
2. 1により、山間地域の教師不足を改善します。
3. 少数民族の子どもたちの教育環境を改善し、言語の相違による中途退学者を減らします。

 

【プロジェクト概要】

【支援できる国】ラオス ラオス

少数民族出身の高校卒業生に教師養成短大で勉強できる奨学金を提供します。
同短大には、小学校準備過程の教師から高校教師まで、時期も1~4年間で様々なコースがあります。

対象となるコース
2年間のプレスクール教師コース

農村地域には幼稚園などの育児施設がないため、多くの子どもたちが全く勉強経験がない状態で入学します。
その結果、勉強についていけず留年する子どもが多いです。
ラオス政府は小学校教育の中に小学校準備過程を設け、子どもたちが小学校の授業を理解するために必要な教育を提供しようとしています。
この段階に少数民族の教師を配置することは、少数民族の子どもたちが着実に正規教育を続けられる強力なサポートになります。

対象となる短大

  • パクセ(Pakse)教師養成短大
  • サワンナケート(Savannakhet)教師養成短大
  • サーラワン(Saravan)教師養成短大

 

【プロジェクト費用】

学生が卒業するまでの2年間、ご支援金額は1名(1口)あたり30万円になります。

 

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【報告書】

支援者様には、下記のような報告書を3回送付させていただきます。

 

証書:入学後半年以内(1月末)

奨学生の写真や情報を記載しております。

 

年間報告 :1年時終了後(10月末)

学校の紹介、奨学生の学校での生活を写真などで報告します。

 

卒業報告:卒業後(10月末)

卒業写真、卒業証書、感謝のメッセージ、勤務予定学校(決定次第)をお知らせします。

 

【卒業生の声】

ドゥアンさん

ドゥアンさん

ドゥアンさんは貧しい山間地域の出身です。民際センターの奨学金を受け2008年、教育短大を卒業することができました。
卒業後、彼女は出身の村に帰って村の中学校教頭を務めています。
残念ながら、多くの少数民族は教育レベルが低く貧困に苦しんでいるため、教育に投資する余裕がありません。
この地域で育ち地域の言語で教える教師の存在は、子どもたちに夢を与えられるロールモデルです。
そして、少数民族地域の教育発展に大きな役割を果たします。

 

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