ベトナム事業所所長を迎えて、特別セミナーを開催!
この度、ベトナム事業所のバン所長を迎え、現地からの“生の声”をお届けする対面セミナーを開催します。
貧富の格差、男女差別、戦争の影響、教育機会の不平等――現地の状況をよく知る所長だからこそ語れる、リアルな現状をお伝えします。既にベトナムの生徒へ奨学金のご支援いただいている方はもちろん、教育・国際協力にご関心のある方も大歓迎です。
【イベント概要】
講師:ベトナム事業所所長 Nghiem Cam Van(ギエム・カム・バン) ※日本語で講演します
日時:2025年9月11日(木)14:00~16:30
場所:東京都中央区日本橋小舟町4-1 伊場仙ビル7階 貸し会議室 ナチュラック日本橋
(交通アクセス:半蔵門線・銀座線「三越前」駅 A4番出口 徒歩5分、総武本線「新日本橋」駅 5番出口 徒歩5分)
定員:40名(先着順)※録画動画を後日配信予定
【プログラム】
・理事長挨拶
・所長バン氏 講演&質疑応答
・2024年度事業報告
・民際センターの活動紹介
・お茶会&意見交換会
【講演内容:4つのテーマ】
① 極端な貧富の格差
日本の人々が目にするベトナムは、都市部や観光地、または日系企業のある工業地域に限られています。しかし、一般の人々の暮らしとは大きな隔たりがあり、多くの子どもたちはそのギャップの中で生きています。
② 深く根付いた男女差別的な価値観
21世紀になった今でも、男尊女卑の思想が強く残っており、同じ家庭でも男の子が教育・経済的に優遇される傾向があります。特に貧困家庭では、学費を払えなくなった時には、迷わず女の子が退学させられるという現実があります。
③ 戦争と枯葉剤の深刻な影響
ベトナム戦争が終結してから50年が経過しましたが、今も地雷や不発弾の爆発事故が起き、親が亡くなる又は重傷を負い、子どもが学校に通えなくなる事例があります。また、枯葉剤の影響は4世代にわたって続いており、未だに多くの命と健やかな生活を奪っています。
④ 国の構造的な教育格差
人口の約20%が知識層、10%が工場労働者で、残りの約70%は農業従事者です。農村部では社会的な保障を受けられないケースが多く、一家の稼ぎ手に何かあると、子どもたちが教育を受ける機会が閉ざされるという現状があります。
このような背景から、ベトナムの子どもたち、特に農村部の女の子たちがどれほど教育の機会に恵まれていないかをお伝えします。
ベトナムの所長が来日し直接お話しできる機会は、そう多くはありません。ぜひこの貴重な機会に足をお運びいただければ幸いです。