【カンボジア】奨学生からのビデオレター:中学1年生 テッ・タイさん
カンボジアの教育事情
国際社会や資金提供機関、非営利団体、そして個人支援者たちの協力と支援のもと、カンボジアの教育制度はここ数十年で大きく変化しました。改善されてきてはいるものの、教師や学校設備の不足などにより、中等教育における就学率の低迷や中途退学率の高さなどの課題も残されています。
2023年から2024年の教育統計によると、1万3,915校の学校に340万8,154人の生徒が通っています。そのうち、1万875校にはまともなトイレ設備がなく、1万1,517校には給水設備がありません。 図書館がない学校は1万1,517校、職員室がない学校は1万1,546校あります。実験室やコンピューター室がある学校数は統計データがありません。
2023年から2024年の教育指標では、中学校への就学率は48.0%・退学率は15.4%、高校への就学率は35.5%・退学率は13.7% です。カンボジアの公立校では授業料は無料ですが、保護者は教材や制服などの費用負担が必要になるため、貧困であるほど通学が難しくなります。
ダルニー奨学生の厳しい生活状況
民際センターでは、貧困家庭の生徒を選定し、ダルニー奨学金を給付することで中学校の就学支援を行っています。2024年度から新たに奨学生となり、プレアヴィヒア州の中学校へ通うことができているカンボジアのテッ・タイさんからビデオが届きましたので、ぜひご覧ください。
カンボジアでは、テッ・タイさんのように厳しい暮らしの中、奨学金を必要とする生徒がまだ大勢います。ぜひこの機会に、ダルニー奨学金へのご支援をご検討いただけますようお願いいたします。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。