中学校は基礎教育ですが、ラオスでは義務教育は小学校までです。
中学の授業料は無料ですが、入学時に平均22.5ドルの登録料(入学金)がかかります。
この使途はコンピュータ室や図書などの使用料となっていますが、コンピュータ室や図書室がない学校も少なくありません。
では、これらの学校では何に使うのでしょうか?
十分な経費が政府から出ないため、電気代や水道代、蛍光灯や窓ガラスの購入、先生の家族が死亡した場合の見舞金などに使われるようです。
学校は独自に登録料を値上げすることもできます。さらに、生徒は制服と文房具を購入しなければなりません。
制服はシャツ、ズボン/スカート、靴下、靴、ベルトです。体育の授業に体操着や運動靴を着用する生徒はわずかです。
特に運動靴を履いている生徒はごく希で、裸足で校庭を駆け回っている生徒もいます。
教科書は購入する生徒もいますが、購入費を節約するため、学校が保管している教科書を生徒が使うケースが多いようです。
しかし、通常、数名で1冊を共有することになり、教科書に書き込みができず、家に持って帰ることもできません。
また、学校では給食を提供しないので、生徒は家に帰って昼食を食べるか、家が遠い生徒は昼食またはスナックを購入します。
毎日、子どもに昼食代を渡すことは、親にとって大きな負担です。