カンボジア

カンボジア

 

カンボジアは、1953年にフランスから独立しました。

軍部クーデターや米軍による国境地帯への爆撃、続くポルポト政権(75~79年)下で教師や医者など、農業非従事100万人以上の大虐殺。

99年まで内戦が続き、人心や国土が荒廃していました。

しかし、2004~2007年の間、縫製業や観光業が順調で、2ケタの経済成長を達成しています。

 

【基本情報】

面積:1万平方キロメートル(日本の1/2弱)

人口:1,47百万人

一人当たりのGDP:1,140米ドル

(出店 外務省 国・地域データ)

【支援地域状況】


 

 

 

 

 

ダルニー奨学金を提供している対象県は、現在、コンポンチュナン、カンポット、タケオ、ポーサット、コンポンスプーの5県です。

 

【教育事情】

現地の教育の概要と特色

学校制度

6・3・3・4制

義務教育期間

6歳~14歳(小学校6年間、中学校3年間)

学校年度

毎年10月~翌年7月(8月~9月は夏休み)

学期制

【2学期制】
1学期:10月~4月上旬
2学期:4月下旬~7月

教育概要・特色

○1970年代後半の独裁政権により、カンボジアの教育システムは崩壊し、教員や教科書が極端に不足するなどの危機的事態に陥った。
独裁政権崩壊後は、各国の支援を受けながら、教育システムの復興が現在も続けられている。
○教室や教師の絶対数が不足しており、午前/午後の二部制授業の実施を強いられている。また、不十分な学習時間を補うため、放課後に民間の学習塾に通ったり、同じ学校の先生が有料で学習指導をしているケースも見られる。
○学習内容は、国語・書き方・作文・算数・歴史・理科等が中心であり、美術・音楽・体育と言った科目はほとんど行われていない。中学校から外国語教育が行われており、英語か仏語を選択する。

 

現地の学校段階別教育の概況

義務教育

9年間の義務教育を受けることが憲法に規定されているが、小学校の就学率が約69%、中学校に至っては約17%と極端に低くなっているのが現状。
特に地方農村部では子供が貴重な労働力となっているため、義務教育課程においても、出席日数が足りずに留年する児童も多くなっている。

義務教育の学校段階種類および就学状況

小学校(初等教育):6歳~11歳(第1~第6学年)、就学率約69%
中学校(前期中等教育):12歳~14歳(第7~第9学年)、就学率約17%

カリキュラム・教授言語

教授言語はクメ-ル語

義務教育段階の学費

義務教育は原則無料であるが、制服や学用品等の必要経費は保護者が負担する。

スクールインフォメーション

年に2回テストがあり、100点満点で採点され試験後に書面で成績評価が報告される。
課外活動、生徒会活動、カウンセリングは一部でしか実施されておらず、PTAも活発ではない。

(出典:外務省 諸外国・地域の学校情報)

【奨学金申請中の子ども】

ライダの両親はどちらも小学校を卒業していません。2人とも農家で田んぼを所有していますが、面積が小さく雨水頼りの農業で、家族が1年間食べていけるだけの収穫量はありません。さらに悪いことに、父は関節炎、母は高血圧で十分働けません。その結果、少ない収穫量がさらに減っています。

 

カンボジア奨学生のライダと家族

<お母さんと妹。家の前で>

こうした状況で、17歳のお兄さんは小4、15歳のお姉さんは小1で学校をやめ、働きに出ました(お兄さんは現在、消息不明です)。6人きょうだいの3番目のライダも食べるものがなくなると、学校を休んで森に入って食べ物を探します(つまり働きます)。それを家族で食べたり、市場で売ったりします。そんな日は、8キロ先にある学校を休まなければなりません。それ以外にも、幼いきょうだいの面倒を見たり、炊事や洗濯をしたりすることもライダの仕事です。以前に5歳の妹が上半身に大やけどをしたときはプノンペンの病院に連れて行きましたが、お金がないので1回行っただけでした。ライダの好きな科目はクメール語(国語)。将来は先生になりたいと思っています。だから、ライダはどうしても中学に進みたくて、ダルニー奨学金を申し込みました。奨学金をもらえなければ、兄や姉のように、中学には行けず働かなければなりません。果たして中学校に行けるのか、行けないのか・・・。
ライダは働きながら、ふと自分の将来を考えます。

【現奨学生の紹介】

奨学生のチャムルームは3人きょうだいの末っ子です。16歳で中学2年生です。就学が遅くなった理由は、お父さんが脳梗塞で働けなくなり、お母さん1人の収入で、家族5人の生活を背負わなければならなくなったからです。

カンボジア奨学生チャムルームとお母さん

<チャムルームとお母さん。家の前で>

お母さんはお菓子を作って売っています。毎朝4時に起きて家でお菓子を作り、自転車に乗って村々を売り歩いています。1日の収入は2.5ドル。この収入では家族5人を支えられず、2人のお兄さん人が中学校を中退し、仕事を探すために家を出ました。チャムルームも小学校を卒業して家事をしたり、お母さんを手伝ったりして働きました。
2年前、2人のお兄さんから月50ドルの仕送りが来るようになって、苦しい生活から少し抜け出ることができ、チャムルームは中学校に通い始めました。それでも、お兄さんの仕送りが必ず毎月来るとは限りません。
チャムルームは家事やお父さんの世話をしつつ、奨学金をもらって必死に中学校に通っています。

【支援国カンボジアの教育情報】

9年間の義務教育の普及を目指す政府。しかし親の負担は大きい

カンボジアが抱える教育問題

 

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