少数民族教師養成

教師の不足は、ラオスの教育において最も重要な問題の一つです。特に多数の少数民族が居住している山間地域では、教師1人が60人以上にもなる複数の学年の生徒たちを同時に教えなければならない場合もあります。
ラオスは49の民族で構成される多民族多言語国家です。少数民族の多くは、道路も電気もない山間地域に住んでいるため、村の学校で教える教師を見つけることは大変です。また、国の政策により、すべて授業は公用語のラオ語で行われることになっていますので、ラオ語が理解できない少数民族の子どもたちは授業についていくのが非常に困難で、留年をするか学校をやめてしまうことが多いのが実情です。地元出身の教師が足りないため、多くの教師は地元の言語が分からない外部の人なので、子どもたちは教師とコミュニケーションをとることすらできない場合があります。
このような状況を改善するため、民際センターでは、2004年から少数民族出身の教師を養成するプログラムを実施してきました。 教師になりたい少数民族出身の学生達が教師養成短大で勉強できるように奨学金を支給します。2年後、教師免許を取得した奨学生達は出身村の学校で教えることになります。彼らは授業の間に子どもたちの言語で補足説明をすることで、子どもたちが授業の内容を理解しながら、早くラオ語を取得できるようサポートします。少数民族出身の教師を養成することは、少数民族地域の教育発展に大きな役割を果たすとともに、この地域で育った教師の存在は子どもたちに夢を与えるロールモデルになるでしょう。

目的

  • ① 山間地域の少数民族出身高校卒業生が教師になって出身地域で教えられる機会を提供します。
  • ② ①により、山間地域の教師不足を改善します。
  • ③ 少数民族の子どもたちの教育環境を改善し、言語の相違による中途退学者を減らします。

プロジェクトの詳細

少数民族出身の高校卒業生に教師養成短大で勉強できる奨学金を提供します。同短大には、小学校準備過程の教師から高校教師まで、時期も1~4年間で様々なコースがあります。

対象となるコース

  • 2年間の小学校・プレスクール教師コース
  • *ラオスの農村地域では幼稚園などの育児施設がないため、多くの子どもたちが全く勉強の経験がない状態で入学します。その結果、小学校1年の授業についていけなく、留年する子どもが多いです。従って、ラオス政府は小学校教育の中に小学校準備過程を設け、子どもたちが小学校の授業を理解するために必要な教育を提供しようとしています。この段階に少数民族の教師を配置することは、少数民族の子どもたちが着実に正規教育を続けられる強力なサポートになります。

対象短大

  • ① パクセ(Pakse)教師養成短大
  • ② サワンナケート(Savannakhet)教師養成短大
  • ③ サーラワン(Saravan)教師養成短大

プロジェクト費用

学生1名分の1年間の奨学金は15万円で、卒業までの2年間のご支援になります。(クレジットカードでのお支払いは30万円一括となります。年15万円ずつの分割お支払いをご希望の場合は、民際センター事務局までお問い合わせください。)

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報告書

支援者様には下記のような報告書が3回送られます

証書 :入学後半年以内(1月末)

  • 奨学生の写真や情報

年間報告 :1年時終了後(10月末)

  • 学校の紹介、奨学生の学校での生活を写真などで報告

卒業報告 :卒業後(10月末)

  • 卒業写真、卒業証書、感謝のメッセージ、勤務予定学校(決定次第)

卒業生の声

ドゥアン(写真)も貧しい山間地域の出身で、民際センターの奨学金を受け2008年、教育短大を卒業することができました。卒業後、彼女は出身の村に帰り、今は村の中学校の教頭を務めています。

ドゥアン:
残念ながら、多くの少数民族は教育レベルが低く、貧困に苦しんでいるので、教育に投資する余裕がありません。この地域で育ち地域の言語で教える教師の存在は子どもたちに夢を与えられるロールモデルであり、少数民族地域の教育発展に大きな役割を果たします。
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