元奨学生のストーリー1 ダルニー奨学金をバネに自分の人生を切り開いたポットさん

1993年、中学校に行きたいと思っている小6のポットに母親がこう言いました。「うちは貧しいんだから、兄さんや姉さんと一緒にバンコクの建築現場で働くんだよ」。しかし、ポットがダルニー奨学金を得たと

現在のポットさん

いう知らせを受けると、両親は何も言いませんでした。ポットは1993年から3年間、トウンプラ村中学校に通い、さらに銀行の教育ローンを借りて5年制のチャイヤプーム職業学校に入学し農業を勉強しました。

経済危機の余波が残る2001年、同職業学校を卒業したポットはタイ南部のソンクラー市で姉と建設労働者として働いていましたが、ある求人広告が目にとまりました。「カセートサート大学水産学部の臨時職員募集」。これを見ると、片道の電車賃しかなかったもかかわらず、すぐにバンコクに行きました。面接試験に合格し、現在、同大学水産学部付属水族館の職員として働いています。

20歳になったポットの夢は叶ました。いや、ダルニー奨学金のドナーに会ってお礼を言うという夢がまだ残っています。貧しい少女が奨学金のお蔭で人生が変わり、こんなにも成長した姿を見てもらいたのです。

中学生時代のポットさん

(2002年、ポットは民際センターの創立15周年記念で来日し、ドナーに会うことができました。その対面の様子がNHKBS「アジア情報交差点」で放映されました)

 

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