【ベトナム】奨学生の通う学校からの嬉しい便り

先日、奨学金支援を行なっているベトナムのタイビン省から嬉しい報告を受けました。現地で奨学金を受けたナム・チン中学のヴー・ティ・ホン・スァン校長先生からの報告です。

今年度から奨学金を受けている同中学の18人が、同じ敷地内にあるナム・チン小学校に通う2年生のチャン・ドゥック・タイ君の家庭が窮状にあるのを奨学生たちが知り、友達みんなに呼びかけて自主的に支援を行ったのです。

 

Tran Duc Taiくん

 

タイ君は、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯れ葉剤による被害の3世です。生まれつき知能の発達が遅れています。

タイ君のおじいさんは戦時中に枯れ葉剤を浴び、現在は身体が弱って寝たきりの状態です。お父さんもその影響を受け、精神障害があり、そしてタイ君も知能の発達が遅れるなど、枯れ葉剤に含まれたダイオキシンによる障害が3世代にわたって続いています。

母親もあまり身体が強くないうえに、寝たきりのおじいさんの世話に追われています。

家族の収入はお父さんが日雇いで得るわずかな賃金だけです。

 

ナム・チン中学には今年度から民際センターからの奨学金提供が始まったのですが、近所に住む奨学生がタイ君のこうした状況を知り、他のみんなに呼びかけて奨学金から1人につき1万ドンを持ち寄り、20万ドン(約1,100円)の毛布を送りました。

足りない2万ドンは先生や他の友達が援助しました。

 

Tran Duc Taiくんと奨学生たち

 

ベトナム北部のタイビン省では11月中旬から3月初めにかけて寒さが厳しく、昼間でもセーターが必要です。

タイ君の家では防寒具が十分ではなく、夜は凍えながら寝ていたのです。12月20日には子どもたちがタイ君の家を訪ね、毛布を手渡しました。

子どもたちによる小さな支援ですが、受け取ったタイ君の家族にとっては大きな贈り物でしょう。

そして何より、民際センターの支援をきっかけに子どもたちの中に生まれた「他人を助けたい」という心は、ベトナムの未来にとって大きな芽生えではないでしょうか・・・。

 

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民際センター編集部
「公益財団法人民際センター」は日本生まれの国際協力教育NGOです。世界の子どもたちが中学校に通えるよう教育支援をしています。

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