ベトナム 教育によりみいだせた希望

 

苦しみを乗り越えて

今回は、奨学生のナムプー中学校3年生ファムカンデゥイ君からのお手紙を紹介します。手紙の中には、彼が背負った悲しみとダルニー奨学金の支援を受けることができた感謝の思いが綴られています。

<ファムカンデゥイ君からのお手紙>

私の過去は悲しいことばかりでした。そして、小さい時は自分の病気ーHIVが何かを知りませんでした。近所の子どもたちは、「おまえの家族みんなHIVだ。あいつとは遊ばないよ。」と言い、私を嫌っていました。そして、気にすることもなく家に帰って母に自分がなぜそんなことを言われるのかを尋ねました。彼女は何も言わず、ただ、私を抱きしめ泣きました。
私は、友達や周りの人からの屈辱や差別を受けながら生きてきました。そんな中、父はHIVで亡くなりました。私と母はやり場のない思いを抱え、いつも泣いていました。そんな母を見ていると、私は時折辛い思いに耐えられなくなりました。その後、私たちはそれまで住んでいた場所を離れ、祖父の故郷タイビン省で暮らすことになりました。そして、母はそこのHIV患者を支える団体に入りました。そして、時は流れ、人々のHIVに対する見方が変わってきました。母は毎月その団体の活動に参加し、同じ境遇の男性と知り合って再婚しタイビン省を離れました。
母がいなくなってしまい私は悲しくて絶望し孤独でした。そして、年老いた祖父と二人きりになりました。時に自分の人生が意味にないものに思われ、なんだかの理由で家を離れざるを得なくなり学校を辞めることになるのかもしれない・・・という不安が心をよぎりました。でも、私の事を考えてくれる親戚、先生、友達の事を思った時、暗い過去を忘れることができました。

ナムプー中学校3年生のファムカンデゥイ君

今は、体調に気を付けて学校に通いながら、毎月病院に行って薬をもらっています。休みの日には祖父の仕事を手伝って、少しですが生活を助けています。周りの人からの気遣いもあります。学校の先生は勉強を見てくれますし、勉強にも興味を持つことができます。

ファムカンデゥイ君とHIVの薬

去年、私は民際センターからダルニー奨学金をもらっていた中学4年の生徒が、無事に中学校を卒業するのを見ていました。そして、私も同じ様に奨学金をもらって中学校を卒業したいと強く思いました。
私はいつまで生きられるかわかりません。薬を飲むとき自分の置かれた状況の困難さと痛みを思うのです。でも、私は今年ダルニー奨学金を受けることができました。私の傍らには支援者の方がいてくれます。そう思うことで自分の将来の可能性が広がるように思えるのです。

タイビン省タイハイ郡ナムプー中学校3年生ファムカンデゥイ

ファムカンデゥイ君は悲しい思いをましたが、今は奨学金を受け取ることができ安心して勉強を続けています。話にもあるようにベトナムの地方には支援を必要としている子どもたちがいます。ぜひ、皆様の温かいご支援をお願い致します。

 

ダルニー奨学金について
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民際センター編集部
「公益財団法人民際センター」は日本生まれの国際協力教育NGOです。世界の子どもたちが中学校に通えるよう教育支援をしています。

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