豊中第14中学校(大阪)が支援21年目の今年、51人目のタイ中学生に奨学金提供し、フレンドシップ提携校とのインターネット交流も継続中!

2015年1月、豊中市立豊中第14中学校からの依頼で「国際理解教育」をテーマに講演をさせて頂きました。

また、同校が1994年から書損じハガキ収集で奨学金支援を続けているタイ東北地方の子どもたちの教育事情や中学3年間を奨学金支援した元奨学生の消息なども紹介しました。まだ寒い中、全校生徒約620人と教師の皆さんが熱心に話を聞いてくださいました。

 

豊中第14中学校体育館での講演会

<豊中第14中学校体育館での講演会>

 

講演では、現在同校が支援中のタイ東北地方の中学生3人のお礼メッセージ・写真も紹介しました。

 

タイ奨学生からの感謝メッセージ

<タイ奨学生たちからの感謝のメッセージ>

 

【元奨学生は、現在、外資系企業に勤務】

同校が支援した元奨学生1名の消息が、民際タイ事務局とタイ学校の協力で判明したので、講演会で紹介させて頂きました。

教育支援で元奨学生たちの将来の仕事の選択肢が広がり、経済的自立の道を歩むことができると、生徒や教員の皆さんに実感して頂けたと思います。

 

タイ東北部ウドンターニー県の小作農の家庭に生まれ育ったウィサンさんはかろうじて小学校を卒業できましたが、中学進学は諦めていました。

しかし、1995年に先生から日本からの奨学金で中学で勉強できるという嬉しい知らせを受け取りました。

支援者は、豊中市立第14中学校でした。奨学金は、教材・文房具・本・制服・運動着・靴、昼食代、通学費などに充てることができました。

 

ウィサンさんは、中学卒業後、苦学しながら高校を卒業。

将来の夢は警官でしたが、家族の生活費や妹の中学の教育費を捻出するため、警察学校には行くことができずに、企業で働きました。

現在32歳のウィサンさん(ミシュラン・タイ支社勤務)は、感謝のメッセージを寄せてくれました。

 

「奨学金支援者である豊中第14中学校の皆さんが、貧しい家庭に生まれ育った私に中学3年間の奨学金を支援してくださり心から感謝しています。

私同様、経済的に恵まれない後輩たちも、奨学金支援という貴重な機会に恵まれることを願っています。

最後に、皆さんが、幸福・健康・繁栄に恵まれますように祈っています」

 

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奨学生当時の写真

<元奨学生の消息判明! 左は奨学生当時の写真で、右は現在>

 

講演後は、「ダルニー奨学金」担当の文化委員会や生徒会メンバーらにお話を聞き、現在支援中のタイ人奨学生たちの写真やプロフィールなどを掲示してある場所にも案内してもらいました。

 

文化委員会と生徒会メンバー

<現在支援中のタイ中学生を紹介する掲示板前の文化委員会と生徒会メンバー>

 

ダルニー新聞

<文化委員会メンバー製作「ダルニー新聞」~「51人目のダルニーちゃんに幸せを送ろう」>

 

講演から約1ヶ月後、同校の2015年度の書損じハガキ収集結果と講演アンケートを送って頂きました。

目標枚数は奨学金1人分の400枚でしたが、なんと、約3倍の1,137枚も集まったそうです。2014年度は665枚だったので、昨年の約2倍集まったことになります。

書損じハガキ枚数増加の理由をお聞きしたところ、今年度から図書館にも回収箱を設置したこと、昨年掲載された新聞記事を見て学校にハガキを送ってくださった方がたがいたこと、そして、同校での民際センター職員による講演会など、複合的な理由だということでした!

 

【講演についての豊中14中学生アンケートを一部紹介】

■「同情ではなく、共感を」が心に残っています。私も「(貧困など苦境にいる子どもたちに)共感できる人」になりたいです。そうすれば、相手のために何か行動をしようという気持になれると思うから。

 

■「世界の人口の半分以上もの人が1日2ドル以下で生活している」という話を聞き、とてもびっくりしました。2ドルで何ができるのだろうと思うと同時に、豊かな生活ができる日本にいる私たちは本当に恵まれていると思いました。今まで途上国の貧困問題を他人事のように考えていましたが、自分の事(もし自分が貧しい国に生まれて教育を受けることができなかったら)と考えられるようになったと思います。

 

■貧困の連鎖の話はテレビなどでよく見ますが、その状況を断ち切るのが、「教育」であるという話は、本当にその通りだと思いました。教育を受けなければ、将来の職業の選択肢が少なくなり、次の世代も貧困に陥ってしまうことを、今回の講演を聞いて実感できました。

 

■(途上国などで生きる)人の状況を「想像」することが大切だと思いました。そして、しんどい思いをしている人のために何かをしなければいけないという「使命感」をもち、それを「行動」に移すことを考えていこうと思います。

 

■「痛みに対する想像力」という言葉を聞いて、私には、これが全く足りていなかったことがわかりました。今まで世界の貧困問題について知る機会が何度もありましたが、いつも「かわいそう」と思うだけで、どこかで「他人、他国の問題」だと思っていました。これからの人生、たくさん想像して、人の痛みが分かる人になりたいと思いました。

 

■「”たまたま” 豊かな国に生まれた私たちは、”たまたま” 貧しい国ぐにに生まれた子どもたちの支援をする使命がある」という話が一番心に残っています。私たちは豊かな時代の日本に生まれたことを恵まれていると受けとめるだけではいけない。同じ地球に生まれたのだから、(途上国の人びとを)支えるため、行動する、つまり支援活動をしなければと思いました。

 

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【2015年度、タイのフレンドシップ校とのネット交流を本格的にスタート!】

民際センターが2014年度から開始した「インターネット・フレンドシップ校プログラム」に、豊中第14中学校は、奨学金支援校としての「モデル校」第1号になりました。

同校が2014年度から奨学金支援を開始した奨学生が通うタイ東北地方ムクダハン県のタイ側「インターネット・フレンドシップ・モデル校」と、昨年秋以来、電子メールでの交流を続けてきましたが、2015年度からは、テレビ電話なども使い、インターネット交流をする予定です。

タイと日本の両校とも、インターネットを通じて、国際交流/協力・国際理解を促進させていくことができるこの「インターネット・フレンドシップ校プログラム」に大いに期待しています。

 

【参考記事】

中学校・高等学校教諭のみなさまへ 「インターネット・フレンドシップ校プログラム」に参加しませんか

 

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豊中第14中学校も21年間、継続支援するタイ奨学金の2015年度の締切は3月20日です。

1人でも多くのタイの子どもたちが、教育を通して、将来を切り開くことができるように、ご支援お願いします!

 

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民際センター編集部
「公益財団法人民際センター」は日本生まれの国際協力教育NGOです。世界の子どもたちが中学校に通えるよう教育支援をしています。

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