【ベトナム】奨学金の意義 ~ ヴ・ホン・スマン校長先生の手紙 ~

私はヴ・ホン・スアンといい、タイビン省にあるナム・チン中学校の校長です。

この学校にはダルニー奨学生が33名在籍しています。1人の奨学生(女子)のお話をします。

 

ヴ・ホン・スアン

彼女は近所の人から「性的暴力」を受けましたが、それが法律に反するということを知りませんでした。

彼女のショックは大きく、しかし誰にも言えず、また家庭が貧困ということもあって、中学校をやめてしまいました。

その後、私が彼女を説得し、ダルニー奨学金をもらって学校に戻りました。

学校で「ジェンダーとセクシュアリティ」を学ぶと、彼女の受けた経験は「性的暴力」であることをはじめて理解しました。

 

彼女はその授業のあと、私のところに来てこう言いました。

「ダルニー奨学金がなければ、私は学校には戻らなかったでしょう。

そして授業を受けていなければ、私の受けた行為が犯罪行為であり、子どもたちが犠牲者であることを理解できなかったでしょう」。

続けて彼女は質問しました。

「現代社会の中で、私のような犠牲者はどのくらいいるのか?

いずれにしても、私はできるだけ勉強を続け、将来は性的暴力を社会からなくす活動家になりたい。

このような社会貢献こそ、奨学金を提供してくれた方に対する恩返しの1つの方法だと思います」。

 

支援者の皆さま、この女子生徒の例を見てもわかるように、奨学金は将来において自分が社会に何らかの形で貢献したいという奨学生の気持ちを高めているのです。

奨学金の提供は「他者を利し共に育む精神」の実践です。

 

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民際センター編集部
「公益財団法人民際センター」は日本生まれの国際協力教育NGOです。世界の子どもたちが中学校に通えるよう教育支援をしています。

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