【タイ】タイ政府教育省で働く元奨学生の更なる夢は、故郷発展の人材になること

1990年に奨学金支援を開始したドナーの友添さんと先日お会いした時、民際センター職員に次のように熱く訴えました。

「私がかって支援した奨学生らは今どうしているのかな。

タイ人5名を中学卒業まで支援し、1人から手紙が来て、文房具を添えて返事を送ったんですよ。

懐かしいなあ。できれば消息を探してほしい」。

タイ事務局は友添さんが支援した元奨学生たちが通った中学校に連絡を取るなどして調査を行いましたが、卒業後の情報入手は難航。

諦めてかけていたところ、元奨学生1人と連絡がついたとタイ事務局から嬉しい知らせが届きました!

元奨学生の名前はソンポンさんで、現在はタイ政府教育省に勤務しています!

苦学して将来を切り開いてきましたが、中学時代に日本の支援者から奨学金を受給していなかったら、現在の自分はなかったでしょうと、タイ事務局スタッフに語ってくれました。

 

【ソンポンさんからのメッセージと写真】

私ソンポンは、タイ東北地方シーサケット県の小作農家庭に生まれました。

3人きょうだいで、家計は非常に苦しかったのですが、両親は教育の大切さを理解していたので、子どもたちが学校で勉強を続けられるように、必死に働いてくれました。

幸運にも1999年から中学3年間、ドナーの友添さんから奨学金支援を受けることができましたので、家族の経済的負担を少し減らすことができました。

当時から現在まで、奨学金支援者のことを忘れたことはありません。

現在私がやりがいのある安定した仕事に就くことができたのは、奨学金で中学を卒業できたからです。

 

ソンポンさん

<ダルニー奨学金を受給していた中学時代のソンポンさん>

 

中学卒業後は、学生ローンと食堂などでパートタイムで働き、そして、週末や夏休みなどもアルバイトをして、学費や生活費に充て、高校と大学を卒業しました。ちなみに、シーサケット県にある大学では経営管理を専攻しました。

もちろん働きながら学業を続けることで、心が折れることもありました。

しかし、学校の教師たちがこのように常に励ましてくれました。周りの教師たちが良いお手本となってくれた影響もあり、私の子ども時代の夢は教師でした。

 

「困難な状況下でも頑張り続けなさい。より良い教育があれば、より良い将来が待っているのよ。

そして、最大の努力を続けて、将来に目標を持ちなさい」

 

現在はタイ政府教育省の人事や労務管理部に勤務しています。

今後、現在の職場でさまざまなスキルや経験を積みながら、大学の修士課程でも勉強を続けたいと思っています。

 

現在のソンポンさん

<タイ政府教育省職員として働く現在のソンポンさん>

 

そして、いつの日か生まれ故郷に戻り、シーサケット県の発展に貢献できるような人材になりたいと思っています。

地方や国全体の発展には、教育の普及が最も必要となります。

かっての私が奨学金受給をきっかけに、将来を切り開くことができたように、今も貧しい家庭環境の中で、教育機会を得ることができずにいる子どもたち全てが教育を受けることができるような環境作りに貢献できるような仕事に従事できれば嬉しいです。

具体的にいえば、故郷で教師をしながら、基礎教育普及事業に関わる仕事に就きたいと願っています。

 

最後に、奨学金支援者の友添さんに、心から感謝の気持をお伝えしたいです。

今まで一度もお会いしたことがありませんが、ドナーであった友添さんのことを忘れたことはありません。友添さんの健康と幸福を心から祈っています。

 

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「より良い教育があれば、より良い将来が待っている」という気持で支援

奨学金を支援した友添さん(大阪在住)に、ソンポンさんからのメッセージと写真を送信したところ、以下のメッセージを受け取りました。

このメッセージも英訳し、ソンポンさんにタイ事務局経由で送りました。

 

【支援者から元奨学生へのメッセージ】

メッセージ有難うございました。

事務局の方から、もしかしたら、奨学生の消息が分かるかもしれませんよ、とのお話をいただき、お願いしたところ貴方からのメッセージをいただきました。

驚きとともにとても感激しております。

 

中学卒業後貴方ご自身の努力で高校、大学と進学され現在はタイ政府の職員となられ、将来は生まれ故郷の発展に貢献できる人材になるために日々努力されていることに、わが子の成長の様にうれしく思うとともに誇らしく思っております。

また、そのような貴方の成長と可能性の拡大に、ささやかながらも力になれたことに、心より感謝するとともに誇りに思っております。

私が支援者となった理由は貴方が貴方の学校の先生から言われた「より良い教育があれば、より良い将来が待っている」と同じ気持であったからです。

私の力など微々たるものですが、その私でも、もしかしたら一人の子どもの可能性を伸ばす力になれるのではないかと考えたからです。

 

私は今年60歳になります。3年前30数年勤めた損害保険会社を退職し、現在は無職の方の就職支援等に従事しております。

損害保険会社での仕事においても、そして現在も少しでも社会に貢献できればと思い働いています。

貴方は将来、故郷で教師をしながら、基礎教育普及事業にかかわる仕事につきたいと願っておられますが、その願いは貴方の今までの努力と頑張りがあればきっと叶うと確信しております。

そして私としても、そんな貴方を今後、是非サポートさせていただきたいと思っております。

このご縁を大切にしたいと思っております。何時でもご相談下さい。ご連絡待ってます。貴方の活躍と幸福を心から祈っております。

 

最後に、この様な素晴らしいご縁を結んでいただいた事務局の皆様に、心から感謝いたします。本当に有難うございました。

 

タイなどメコン5カ国の子どもの教育支援

あなたも、ソンポンさんのような人材を育てるきっかけにつながる「ダルニー奨学金」の支援者になりませんか?

 

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民際センター編集部
「公益財団法人民際センター」は日本生まれの国際協力教育NGOです。世界の子どもたちが中学校に通えるよう教育支援をしています。

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