
前列が2005 年度に東矢さんが支援するラオスの奨学生たち。右から2番目がカーン、3番目がヴィック、後列が東矢さん
「1990年から今まで、25名のタイとラオスの子どもたちの奨学金支援をしてきました。何かの折に1人また1人と寄付をして、結局、奨学金証書と写真が75枚も(注:1名を3年間支援するので毎年成長した奨学生の写真と証書を受け取る)送られて来て、私の方がびっくりしています。支援をするために、好きなお酒を半分に減らしたり、ランチを平日半額のファーストフードにしたりして、昼食代を浮かしています。
97年の2度目の研修旅行以来、タイやラオスに行く際は支援している子に会います。2000年に参加したラオス旅行では、いとこ同士の奨学生カーンとヴィックに会いました。両親を亡くしたカーンはおとなしく、一方、ヴィックはよく笑う子でした。2年後にラオスにいった際に会うと、栄養の足りない食生活にもかかわらず、カーンの背がとても伸びていて驚き、かつ安心しました。さらに3年後の2005 年にも会いました。中学生になっていた2人とも『先生になりたい』と夢を語りました。
私は仕事がうまくいかない時、カーンやヴィックら奨学生を思い出して『子どもたちが卒業するまであと何年、頑張らなくちゃ』などと自分を励まします。どうも、彼らを支えているつもりが、逆に彼らに支えられているような感じですね。
支援している子に将来、立派な人になってほしいなんて思いません。みんなと一緒に学校に通って楽しい思い出を作ってくれれば、それでOKです。ただ1つ願うならば、彼らの中から何人かが先生になって、自分の味わった楽しさを子どもたちに教えてくれる子になってほしいなあと思います」